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腎糸球体障害の発症・進展におけるプロスタノイド受容体の病態生理的意義

研究課題

研究課題/領域番号 08671283
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関京都大学

研究代表者

田中 一成  京都大学, 医学研究科, 助教授 (80179738)

研究分担者 菅 真一  京都大学, 医学研究科, 助手 (70273456)
向山 政志  京都大学, 医学研究科, 助手 (40270558)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードEP_3遺伝子 / EP_4 / 選択的スプライシング / PMA / THP-1
研究概要

尿細管に広く分布するPGE受容体サブタイプのEP_3のヒトの遺伝子構造の解析を行った。ヒトのEP_3遺伝子は80kb以上の大きさで10個のエクソンと9個のイントロンより構成されていた。エクソン1とエクソン2の前半部は、全てのEP_3アイソフォームに共通で、第7膜貫通部までを含んでいた。エクソン2の後半部あるいはエクソン3から10までの選択的スプライシングにより生じる組み合わせにより、細胞内C端部の配列が決定されることが判明した。エクソン2,4,6,10にはポリアデニレーション部位が含まれており、ヒトのEP_3lの遺伝子は9種類のmRNAを産生し、その結果8種類のEP_3アイソフォーム蛋白が作製されることが明らかになった。この内、2種類のアイソフォームは全く新しいものであった。転写開始点はATGスタートコドンの227〜231上流であり、360bpの5隣接領域にはTATAbox様配列、GCbox,cis-acting regulatory elementが含まれており、ヒトのEP_3遺伝子の発現調節に関与していると考えられた。
また、糸球体障害に深く関与する単球系、リンパ球系細胞におけるEP_4の発現調節を検討した。PMAの添加により、単球系、B細胞系細胞のEP_4mRNAは増加したが、T細胞系では減少した。また単球系細胞のTHP-1をPMAで処理するとPGE_2結合部位の増加とcAMP産生の増加が認められたが、EP_1,EP_2,EP_3S,IP,DP,受容体の増加は認められなかった。以上よりPGE_2/EP_4が腎臓の免疫調節系に関与し、腎疾患病態に影響を及ぼしていることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Suda et al.: "Prostaglandin E receptor subtypes in mouse osteoblastic cell line" Endocrinology. 137. 1698-1705 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Mori et al.: "Gene expression of the human prostaglandin E receptor EP_4 subtype:differential regulation in monocytoid and lymphoid linenge cells by phorbol ester" J.Mol.Med.74. 333-336 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kotani et al.: "Structural or ganization of the human prostaglandin EP_3 receptor subtype gene (PTGER3)" Genomics. 40(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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