研究課題/領域番号 |
08671300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
秋澤 忠男 昭和大学, 医学部, 助教授 (40102339)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Ca sensing reseptor / vitamin D receptor / primary hyperparathyroidism / secondary hyperparathyroidism / nodular hyperplasia / diffuse hyperplasia / apoptosis / chronic renal failure |
研究概要 |
著明な二次性副甲状腺機能亢進性(2 HPT)を合併する透析患者の副甲状腺摘出術時に得られた副甲状腺細胞を、Ca sensing receptor(CaR)、vitamin D receptor(VDR)抗体で染色した。その結果、CaRの染色は副甲状腺の瀰漫性過形成部に比し結節性過形成部で有意に減少しており、この結果はVDRの染色結果とも一致した。また研究期間中に得られた原発性副甲状腺機能亢進症患者(1 HPT)からの摘出副甲状腺と比較すると、摘出副甲状腺の正常部分に比し腺腫部分のCaRのdensityは低下し、2 HPTで得られた結節性過形成部とほぼ同様の所見を呈した。2 HPTの摘出副甲状腺の重量とVDR densityには弱い逆相関がみられたが,CaRとの相関は得られなかった。2 HPTの結節性過形成部では細胞増殖が強く、アポトーシス細胞の減少が認められ、同時にCaR、VDR density は減少していた。 またc-mycの免疫染色も結節性過形成部で増強が認められた。 摘出副甲状腺短期間培養系を用いたCaRとVDR mRNAの検討では、6時間の培養時間では培養液中へのCa、cacitriol 添加の影響は確認できなかった。 異常の結果から、2 HPTの特に結節性過形成部のCaRは減少し、この減少はVDR densityの低下、細胞増殖の亢進、アポトーシス細胞の低下を伴っていると考えられた。 また、Caやcalcitriolの添加により、CaRがupregulateされるか否かの解明には、副甲状腺のより長時間の安定した培養系の確立が必要と考えられた。
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