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肝移植における心停止後ドナーからのグラフトバイアビリティー改善に向けての検討

研究課題

研究課題/領域番号 08671330
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関筑波大学

研究代表者

高田 泰次  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10272197)

研究分担者 湯沢 賢治  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10240160)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードブタ肝移植 / 心停止後ドナー / 肝温虚血障害 / 肝エネルギー代謝 / FK506 / 血小板活性化因子
研究概要

1.体重25kg前後のブタを用いて同所性肝移植実験を用った。まず、心停止後ドナー(NHBD)における肝温虚血の時間的許容限界を明らかにするため、ドナーをKCl静注による心停止後0分(n=3)、30分(n=3)、60分(n=5)、90分(n=4)放置して肝に温虚血を加え、その後肝潅流、冷却保存(4時間)を行い、レシピエントに移植した。(1)術後生存は、0、30、60分群の全例が4日以上生存したが、90分群では全例が12時間以内に死亡した。(2)血清GOT,LDHは温虚血時間の長さに応じて上昇したが、60分以内の群と90分群の間に有意の差が見られた。(3)再潅流後1時間では、肝エネルギーチャージ(EC)は0、30、60分群において前値まで速やかに回復したのに対し、90分群では有意に回復が遅れた。(4)以上より、今回の実験モデルでは、NHBDにおける肝温虚血の許容限界は60分と考えられた。
2.次に上記実験における温虚血90分の場合に、FK506と血小板活性化因子(PAF)拮抗剤E5880を投与し、その効果を検討した(n=6)。(1)術後全例が2日以上生存し、生存率は有意に延長した。(2)再潅流後早期の血清GOTおよび乳酸値は90分非治療群に比べて有意に低く抑えられた。(3)再潅流後1時間のECは90分非治療群に比べて有意に高く回復した。(4)以上より、FK506と、PAF拮抗剤E5880の投与が、NHBDにおけるグラフト肝バイアビリティーを改善する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasutsugu TAKADA: "Hepatic allograft precurement from non-heart beating doncrs : Limits of warm ischemia in porcine liver transplantation" Transplantation. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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