研究課題/領域番号 |
08671354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
今井 常夫 名古屋大学, 医学部, 助手 (80252245)
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研究分担者 |
高橋 雅英 名古屋大学, 医学部, 教授 (40183446)
舟橋 啓臣 名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)
高木 弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ret proto-oncogene / MEN2A / MEN2B / Shc / tyrosine kinase / tywsine Kinase / SHC / チロシンキナーゼ |
研究概要 |
MEN2A型、及び2B型変異Ret蛋白の細胞内シグナル伝達に関与する下流因子の同定 MEN2A・2B型変異を導入したret遺伝子をNIH3T3細胞に発現させると、変異Ret蛋白は活性化され細胞のトランスフォームを引き起こす。我々はレセプター型チロシンキナーゼのシングル伝達に重要な役割を担っていることが知られている、Ras-MAPキナーゼ系のアダプター蛋白であるShcがMEN2A・2B型変異Ret蛋白と結合することを示した。Shcはリン酸化チロシン残基を認識するPTB、SH2の2つのドメインを有するが、どちらのドメインが変異Ret蛋白と結合するかを、GST融合蛋白を作製し、これを用いてin vitro binding assayで解析した。その結果、Shcは主にPTBドメインで変異Ret蛋白と結合することが判明した。次にHA tagを付加したShc PTB及びSH2ドメインのみをcodeするDNAをそれぞれ作製し、これを変異Ret蛋白を発現する細胞系に導入。in vivoでの結合も確認した。また同時にMEN2A型変異を持ったret遺伝子と上記のHA tagを付加したShc PTB及びSH2遺伝子をNIH3T3細胞にco-transfectしたところ、Shc PTB遺伝子を導入した細胞においてトランスフォーミング活性の低下を認めた。これらの結果からShcアダプター蛋白はMEN2A・2B型Ret蛋白からのシグナル伝達に関与し、PTBドメインがその結合に関わっていることが示唆された。 またRet ligandのGDNF刺激によって活性化したRet蛋白のShc-Ras-MAPキナーゼを介したシグナル伝達経路の関与の可能性をTGW-I-nu細胞で検討した。
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