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原発性副甲状腺機能亢進症患者のビタミンD受容体遺伝子多型と骨密度および手術適応

研究課題

研究課題/領域番号 08671390
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

小原 孝男  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70090488)

研究分担者 神戸 雅子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90214733)
佐藤 幹二  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60138857)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード原発性副甲状腺機能亢進症 / ビタミンD受容体遺伝子多型 / 骨密度
研究概要

〈目的〉骨密度は、ビタミンD受容体遺伝子多型により影響を受けていることが報告された。原発性副甲状腺機能亢進症(Primary hyperparathyroidism,PHP)患者のビタミンD受容体遺伝子多型と骨密度ならびに各種骨代謝マーカーとの関連性を検討し、ビタミンD受容体遺伝子多型がPHP患者の骨密度減少速度の予測に役立つかを判定する。
〈方法〉対象はPHPの確定診断がついた111例(男性39例、女性72例、臨床病型:生化学型62例、腎結石型38例、骨病変型11例)につき、ビタミンD受容体遺伝子多型、腰椎骨密度(DXA法)、血清Ca、P、intact PTH、1,25(OH)_2D、ALP、BGPの測定を行った。ビタミンD受容体遺伝子多型の解析方法は、末梢血リンパ球よりDNAを抽出し、PCRで増幅後、制限酵素Bsml、Apal、Taqlで処理し、RFLP解析により遺伝子型を判定した。
〈結果〉(1)ビタミンD受容体遺伝子多型の頻度は、bb型が85例(76%)、Bb型が25例(23%)、BB型が1例(1%)であった。
(2)臨床病型別に腰椎骨密度をZ-scoreにて比較すると骨病変型-2.3SD、腎結石型-0.51SD、生化学型-0.56SDであった。骨病変型では、他に比し有意に骨密度が減少しており、ビタミンD受容体遺伝子多型よりもintact PTHがより強く骨密度の減少に作用していた。
(3)生化学型PHP患者62例についてのみビタミンD受容体遺伝子多型別に腰椎骨密度をZ-scoreにて比較すると、bb型では-0.41SD、Bb型では-0.91SDであった(p=0.19)。統計学的に有意差こそ認められなかったが、Bb型でも骨密度が減少している傾向が認められた。同様に、各種骨代謝マーカーにて比較してみたが、どのパラメーターにおいても有意差は認められなかった。
〈結論〉(1)PHP患者と一般人との間にビタミンD受容体遺伝子多型の出現頻度に差は認めなかった。(時田らの日本人のビタミンD受容体遺伝子多型の出現頻度は、bb型72%、Bb型26%、BB型2% n=488)
(2)生化学型PHP患者において有意差こそ認められなかったが、Bb型ではbb型に比し骨密度の減少傾向が認められ、ビタミンD受容体の遺伝子多型の測定は、無症候性PHP患者の手術適応の一基準になる可能性があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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