研究概要 |
1,実験モデル 移植モデル ドナー レシピエント 近交系ACI(RT1^a)ラット 近交系Lewis(RT1^1)ラット I群 同種皮弁移植 II群 同種皮弁移植+Suflatides投与(前日および当日に1mgiv) III群 同種皮弁移植+Sulfatides投与(前日および当日に1mgiv) +抗ラットLFA-1moAb+抗ICAM-1moAb投与(それぞれ1.0mg/kgを当日から6日間iv) 上記の3群に分けて、レシピエントのLewisラットにドナーの遊離島状皮弁を移植し、顕微鏡下に動静脈を血管吻合する 2,結果 (1) 移植片生着期間(日) 平均 I群 11,12,13,12 12±0.82 II群 13,14,16 14.3±1.53 III群 16,17,19 17.3±1.53 (2)組織学的検討 II群およびIII群において、I群と比較して明らかに白血球の浸潤が軽度であった。 3,考察 同種皮弁移植において、スルファチド単独およびスルファチドと抗LFA-1,ICAM-1moabの併用投与が生着延長を可能にすることが示唆された。今後、さらにnを増やし、免疫学的解析を行う予定である。
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