研究課題/領域番号 |
08671398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中居 卓也 近畿大学, 医学部, 助手 (60227725)
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研究分担者 |
陣内 浩喜 近畿大学, 医学部・付属病院, 助手 (50278678)
船井 貞往 近畿大学, 医学部, 助手 (00238651)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | rat / 小腸移腸 / FK506 / rejection / GVHD / 小腸移植 / ラット小腸移植 / Chimerism / HVGD |
研究概要 |
fully allogenicなラット小腸移植ではrejectionとGVHDが認められる。しかし,そのrejectionやGVHDの免疫学的機序は未だ明らかにされていない。本実験ではBrown-NorwayからLewis ratへのvenous cuff techniqueを用いた同所性小腸移植を行い、FK506投与後のGVHDとrejectionの発生とhostの生存期間を検討した。また、術後肝、脾、graft腸間膜リンパ節(MLN),hostMLNのリンパ球を採取、NK、CTL活性を測定し免疫学的変化も解析した。FK506無投与では全例にrejectionの発症を認めた。FK5060.5mg/kg/day投与ではTemporary GVHDを認めたが、rejectionもなくhostは100日以上生存した。一方、FK5061.0mg/kg/day投与ではGVHDの発症はなかったが、chronic rejectionを認め術後80日前後に死亡した。免疫学的にはacute rejectionではNK、CTL活性が高値を維持し、Temporary GVHDはNK活性がCTL活性より高いレベルになったとき認められ。それらの免疫学的変化は局所の肝、graftMLNで現れた。FK506はNK、CTL活性の両者を抑制するが、投与量によって抑制効果が異なることが考えられた。同所性ラット小腸移植においてGVHD、rejectionの発症はNK、CTL活性の両方が関与し発症すると考えられた。
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