研究課題/領域番号 |
08671431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
神谷 順一 名古屋大学, 医学部, 講師 (70194975)
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研究分担者 |
吉開 泰信 名古屋大学, 医学部, 教授 (90158402)
金井 道夫 名古屋大学, 医学部, 助手 (50242871)
宮地 正彦 愛知医科大学, 講師 (80242874)
梛野 正人 名古屋大学, 医学部, 講師 (20237564)
二村 雄次 名古屋大学, 医学部, 教授 (80126888)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 細菌感染 / 肝細胞障害 / サイトカイン / ショック蛋白 / エンドトキシン / 腫瘍壊死因子 / インターロイキン-12 / インターロイキン-10 / 肝不全 / 生体防御機構 / 腫瘍懐死因子-α / 熱ショックタンパク質 / DibutyrylサイクリックAMP / インターロイキン10 / マクロファージ / Salmonella / monoclonal antibody / TNFα / apoptosis |
研究概要 |
近年肝腫瘍に対する手術術式の改良、術前診断、術後管理の進歩により、従来切除不能とされてきた症例に対しても根治的肝切除が可能となってきた。しかし、大量肝切除例には術後感染症に起因する肝不全を合併することがあり、術後死亡例の主因となっている。従って、感染症に伴う肝不全のメカニズムを解明することは術後の肝不全を予防し、手術成績の向上をもたらす。 細菌感染に起因する肝細胞障害について、サイトカイン及び熱ショック蛋白(Hsp)の調節とその制御の面から基礎的研究を行った。肝細胞障害は主としてエンドトキシン(LSP)刺激によるマクロファージ(クッパー細胞)からの腫瘍壊死因子(TNF)-aやインターロイキン-12等の過剰産生により引き起こされると考えられる。肝障害はDibutyrylサイクリックAMPやプロスタグランディンE2のような細胞内サイクリックAMPの上昇を促すような薬剤により抑制される。これはインターロイキン-10の増加により、TNF-a、IL-12の産生が抑制されたりHsp70の産生が高まることで説明可能である。しかしながらTNF-a、IL-12,インターフェロン-gといったサイトカインは貪食細胞を活性化することにより細菌排除能を高めているため、感染抵抗性は抑制されてしまう。細菌感染に起因する肝不全を抑制するためには単に肝障害を抑制するだけでなく同時に細菌排除能を低下させない手段を講じる必要があることが示唆された。
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