研究課題/領域番号 |
08671452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
山本 成尚 愛媛大学, 医学部, 助手 (30253298)
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研究分担者 |
嶌原 康行 愛媛大学, 医学部, 助教授 (30196498)
小林 展章 愛媛大学, 医学部, 教授 (60135564)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 肝切除 / 手術侵襲 / サイトカイン / 接着分子 / アポトーシス |
研究概要 |
我々は平成7年度から肝切除周術期における外科侵襲を炎症という観点から解析する試みを続けており、IL-6、IL-8、TNF-α等の血中炎症性サイトカイン及びICAM-1及びE-selectin等の接着分子が合併肝障害の程度を反映し、手術侵襲の程度と、更に術後臓器不全の発症及び予後と極めて密接に関連していることを報告してきた。更に、肝切除中の肝組織及び末梢血単核球のこれらの炎症性サイトカインのmRNAをRT-PCR法にて測定及び定量した結果、IL-6関しては、末梢血単核球において術後約2時間から発現が認められ、出血量、合併肝障害の程度に応じて発現が増加し、術中採取した肝組織においても、肝切除操作によって末梢単核球に比しかなり強いmRNAの発現が認められた。TNF-αに関しも、肝切除によって肝組織中のmRNA発現が増加することが示された。一方、ICAM-1mRNAに関しては、肝組織中よりも末梢単核球における発現が高い傾向が認められ、血中可溶性接着分子の由来の主座は末梢単核球であろうという従来の報告と一致した。これらの結果より、肝切除中には、血中、肝組織、末梢単核球にける炎症性サイトカイン及び接着分子が、手術侵襲並びに合併肝障害に応じて変化することが解明され、現在この結果に基づいて、肝切除術中における肝組織、及び末梢血単核球におけるapoptosis誘導を検索中である。TNF-αmRNAが肝組織中において強く発現していることから恐らくKupffer細胞からTNF-αが分泌され、肝実質細胞においてapoptosisが誘導される可能性が示唆され、現在apoptosisの程度と手術侵襲の程度を比較検討中であり、apoptosisという現象自体が手術侵襲の新しい評価法となり得ることが示唆された。更に、最近NOとapoptosis誘導との関連が注目されているが、肝切除中にiNOSmRNAが発現することを確認している。
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