• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Ras癌遺伝子産物に対するヒト型モノクローナル抗体の臨床応用における基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08671466
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

高橋 正純  横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助手 (10188055)

研究分担者 石川 孝  横浜市立大学, 医学部, 助手 (80275049)
山岡 博之  横浜市立大学, 医学部, 講師 (90230317)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードras / モノクローナル抗体 / T細胞 / 膵癌 / 大腸癌 / B細胞 / ras癌遺伝子 / テロメラーゼ
研究概要

平成8年度:膵癌、大腸癌患者においてras蛋白に対する免疫応答を検討した。血清中の抗ras抗体陽性率は正常人の5%(2/40)に対し、大腸癌で40%(51/150.p<0.01),膵癌で80%(4/5、p<0.05)と高かった。抗ras抗体の認識部位はras蛋白の正常部、変異部など多様でその73%はras蛋白のカルボキシル基側の正常部であった。末梢血中のras蛋白関連ペプチドに対する特異的T細胞の検出率は正常人の0%(0/20)に対し、大腸癌で24%(6/25)、膵癌で40%(6/15)と高かった(p<0.01)。Ras蛋白を標的とした細胞障害性T細胞(CTL)の誘導を試み、膵癌3例中1例でras蛋白のカルボキシル基側の正常部ペプチドに特異的なCD4陽性のT細胞株が得られた。
平成9年度:膵癌、大腸癌患者の末梢血リンパ球をras蛋白あるいはその関連ペプチドで刺激後、EBウイルスによるトランスフェクションを行ない、得られたB細胞株の抗ras抗体の産生の有無を同定した。抗体産生株の検出頻度は3/21(14%)と低く,得られたB細胞株の上清中の抗ras抗体価の定量および精製を行ったが、十分な抗体価は得られなかった。
平成10年度:膵癌、大腸癌患者の末梢血リンパ球をras蛋白あるいはその関連ペプチドで刺激後、EBウイルスによるトランスフェクションを行ない、得られたB細胞株の抗ras抗体の産生の有無を同定した。また,IL-5,IL-8などのサイトカインの添加培養で検出頻度および抗体価の向上がみられるか検討したが,抗体産生株の検出頻度は6/38(16%)と相変わらず低かった.これら産生株のテロメラーゼ活性を測定したところ,その活性値は高く,不死化による継代培養は可能と考えられた.最終的に過去3年間の基礎的検討で抗ras抗体産生株の存在は確認できたが量的に十分な抗体を得るには至らなかった.

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高橋正純: "膵癌・大腸癌におけるras蛋白に対する免疫応答による存在診断とその治療の展望" 日本消化器外科学会雑誌. 30(4). 901-905 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋正純: "膵癌・大腸癌におけるras蛋白に対する免疫応答による存在診断とその治療への展望" 日本消化器外科学会雑誌. 30(4). 901-904 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋正純: "膵癌・大腸癌におけるras蛋白に対する免疫応答による存在診断とその治療への展望" 日本消化器外科学会雑誌. 30(4)(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi