研究課題/領域番号 |
08671470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
北村 和也 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10224966)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 早期胃癌 / モノクローナル抗体 / 放射性同位元素 / 外科手術 / リンパ節転移 |
研究概要 |
125-I,131-I、111-Inを標識した、マウスモノクローナル抗体、キメラモノクローナル抗体A7を人胃癌を移植したヌードマウスに投与し、腫瘍への抗体の経時的集積量、腫瘍血液を計測した。腫瘍血液比は125-Iマウスモノクローナル抗体を使った場合が最も高く、また抗体投与後3日目が最も高い腫瘍血液比を示し、腫瘍への絶対集積量も高い事が判明した。125-Iキメラモノクローナル抗体も腫瘍血液比は高かったが、腫瘍への絶対集積量においてマウスモノクローナル抗体よりやや劣っていた。131-Iを使った場合、マウスモノクローナル抗体もキメラモノクローナル抗体も同様の腫瘍集積パターンを示した。111-Inは抗体の腫瘍への絶対集積量が低かったのでRIGSには不適当であると考えられた。この結果から、RIGSに用いるのは125-Iまたは131-Iを標識したキメラモノクローナル抗体で、抗体投与は手術の前3日に行うのが良い事が判明した。 十分なインフォームドコンセントの後、11例の胃癌患者、大腸癌患者に131-I標識キメラモノクローナル抗体A7を手術前に投与しRIGSを行った。抗体投与による副作用は認められなかった。原発腫瘍手術中に確認されたのは8例であったが、転移リンパ節は2例に検出されたのみであった。摘出標本の放射活性を見るといずれも周囲組織より3倍以上高かった。転移リンパ節の術中検出率が低かったのは131-Iの持つ特性によると考えられ、したがって今後検出率を高めるには125-Iの使用も含め核種の検討が必要である。
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