研究課題/領域番号 |
08671500
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
才津 秀樹 久留米大学, 医学部, 講師 (60186921)
|
研究分担者 |
今井 康久 久留米大学, 医学部, 助手 (90268847)
中尾 真修 久留米大学, 医学部, 助手 (40258447)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 肝細胞癌 / CTL / MHC非拘束性 / 癌拒絶抗原 / 癌退縮抗原 |
研究概要 |
肝細胞癌(HCC)患者の末梢血より単核球(PBMC)をFicoll-Conray比重遠心法にて分離し、このPBMCを50U/mlのIL-2にて長期培養(30日以上)を行い、T細胞株を樹立した。このT細胞株の肝細胞癌、胆管細胞癌(CCC)及びその他の組織型(扁平上皮癌や腺癌など)の癌細胞株に対する細胞傷害活性を^<51>Cr release assay法にて検討した。このT細胞株(CTL)は肝組織由来の肝細胞癌や胆管細胞癌にのみ細胞傷害活性を示した。 MHCアロタイプの明らかな細胞株をターゲットに用い、このCTLの細胞傷害活性を調べ、その中でMHC拘束性分子を検討したところ、明らかなMHC拘束性は示さなかった。またこのCTLはNK感受性やLAK感受性のある細胞株には細胞傷害活性を示さなかった。しかしながら癌拒絶抗原遺伝子同定に用いることが可能になるまでこのCTLの大量培養は行えなかった。 一方、他のHCC患者腫瘍浸潤リンパ球を低濃度のIL-2のみで長期培養(30日以上)することにより、HLA-A2402拘束性HCC特異的T細胞株を樹立しえた。これによりHCC患者腫瘍浸潤リンパ球にはHLA-A2402拘束性にHCC細胞上の抗原を認識するT細胞が存在することが示唆された。今後は樹立したHLA-A2402拘束性CTLをに大量培養を行い、これを用いてHLA-A2402拘束性HCC特異的癌拒絶抗原遺伝子クローニングを行う予定である。
|