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血液接触型人工臓器における血小板機能障害発生機序の解明とその制御法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671521
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関三重大学

研究代表者

谷 一浩  三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (80263010)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード体外循環 / 血小板 / glycoprotein Ib / glycocalicin / ヘパリンコーティング回路 / 血小板膜表面糖蛋白 / GPIb / ヘパリンコーティング / ずり応力下血小板凝集率 / ヘパリンレコーティング体外循環 / Nafamostant mecilate / 血小板GPIb / 血漿Glycocalicin / TAT / PIC / PET1+2
研究概要

体外循環下開心術においては、凝固線溶系の活性化が起こるとともにglycoprotein Ib(Gp Ib)の血小板表面からの減少による血小板の機能低下が観察される。GPIb減少の機序を解明するとともに、これらの異物接触による反応を抑制する目的でヘパリンコーティング体外循環回路を用いその効果を検討した。
1.体外循環下開心術においてthrombin/antithrombin III complex、Prothrombin fragment F1+2、α2 plasmin inhibitor/plasmin complexは体外循環中に増加し凝固線溶系亢進がみられた。血小板膜表面膜糖蛋白GPIbをフローサイトメトリー法を用いて観察すると体外循環中に発現量低下が見られたが、GPIbがプロテアーゼにより分解され血漿中に遊離した物質であるglycocalicinは体外循環中に増加しなかった。
2.体外循環モデル回路を作成し、ヒト血液を循環させ、血小板変化を観察した。高ずり応力下血小板凝集能、リストセチン惹起血小板凝集能、血小板膜表面のGPIbの発現量は循環時間の経過とともに低下した。遠心分離法を用いて血小板を膜骨格成分と細胞骨格成分に分離し、Western blotting法でGPIb量を定量化し、血小板内でのGPIb局在変化を観察した。膜骨格成分のGPIb量は循環時間の経過とともに減少し、細胞骨格成分のGPIb量は循環時間の経過とともに増加した。
3.ヘパリンコーティング回路使用例では通常型回路使用例に比しそれらの変化が抑制された。
結論:体外循環による血小板機能異常の原因は、GPIbが血小板膜表面から細胞内に移動することにより引き起こされると考えられ、ヘパリンコーティング回路ではその反応は抑制され、血小板機能が温存されると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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