研究課題/領域番号 |
08671524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福瀬 達郎 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (90263152)
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研究分担者 |
平田 敏樹 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (70281110)
和田 洋巳 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (90167205)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 肺移殖 / 保存液 / ex vivoモデル / ET-Kyoto液 / dibutyryl cyclicAMP / 細胞接着 / 肺移植 / ウィスコンシン大学液 / new ET-Kyoto液 / ユーロコリンズ液 |
研究概要 |
1)ex-vivoラット肺再潅流モデルの開発 Perfusion circuitは3匹のratから得られた30mlの新鮮血で始動され、心-左肺ブロックは37℃,湿度100%に維持されたchamber内のPerfusion apparatusに置かれた。静脈血用リザーバーからdouble head roller pumpによって血液はPAを経て左肺に潅流される。左肺からの流出血は貯血用リザーバーに集められ、pumpにてdeoxygenator lungに潅流された。このモデル実験で、newET-K液はEC液よりも優れた保存後肺機能を湿し,UW液と同等であり,臨床肺移殖におけるドナー肺の増加に寄与することが期待された.また,このExvivoラット肺再潅流モデルは簡便で信頼性も高いことから,肺保存に関する研究に広く使用可能であり有用と考えられた. 2)肺保存におけるdibutyryl cyclicAMP(dbcAMP)の効果 上記で開発したモデルを用いて、dibutyryl cyclicAMP(dbcAMP)を保存液に加え、17時間肺保存における効果を調べた。dbcAMPは保存後の肺酸素化能、肺動脈圧、気道内圧などの肺機能を有意に改善することがわかり、電子顕微鏡下の観察でも内皮細胞障害は少なく、さらにanti-rat granulocyte antibodyを用いた免疫染色でもdbcAMPはgranulocyteの凝集を減らし、細胞接着を抑制することが示された。従って、肺再潅流障害の軽減に有効であることが証明された。
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