研究課題/領域番号 |
08671526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
福嶌 教偉 (1997) 大阪大学, 医学部, 助手 (30263247)
今川 弘 (1996) 大阪大学, 医学部, 助手 (90273622)
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研究分担者 |
正井 崇史 大阪大学, 医学部, 助手 (30273650)
西村 元延 大阪大学, 医学部, 助手 (90291442)
澤 芳樹 大阪大学, 医学部, 講師 (00243220)
大竹 重彰 大阪大学, 医学部, 講師 (50243209)
福嶌 教偉 大阪大学, 医学部, 助手 (30263247)
門場 啓司 大阪大学, 医学部, 講師 (00185886)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 遺伝子導入 / 虚血耐性 / 低体温循環停止 / 脳保護 / HVJ-liposome / bcl-2 / HSP70 / 脳虚血 |
研究概要 |
1 効率良い遺伝子導入法の開発:金田らの報告に準じ、HVJ-liposomeを作成、ドナーラット心を心停止とした後、HVJ-liposomeを大動脈基部より注入した。この後、レシピエントラットの腹腔内に異所性移植移植し、導入遺伝子の発現効率を観察した。また、HVJ-liposomeによる遺伝子導入の発現効率と、cationic liposomeによる導入遺伝子の発現効率との比較を行った結果、HVJ-liposome法を用いて心筋細胞に遺伝子導入を高効率に行うことが可能であることが示され、また、直接注入ではなく血行性に効率良い遺伝子導入が可能であった。2 導入遺伝子による臓器保護効果の検討:HSP70を発現した虚血臓器が虚血耐性を獲得することが報告されている。また、bcl-2はアポトーシスを抑制することで、虚血障害を軽減することが報告されている。そこで、まず、心臓、肝臓にHVJ-liposome法を用いてHSP70およびbcl-2を遺伝子導入し、虚血障害が軽減されるか否かを検討した結果、これらタンパク質を遺伝子導入し、タンパク質を高度発現させることにより、虚血による臓器障害が軽減させることができると考えられた。3 低体温下における全脳虚血モデルの作成:300〜350グラムのオスSDラットを用い4vessel occulusion modelを作成した。4 合成オリゴヌクレオチドの脳実質への遺伝子導入:ヘパリン化血液1mlとFITCラベルを行ったオリゴヌクレオチドを含むHVJ-liposome液1mlの混合液を右総頚動脈から上記モデルを用いて脳へ注入した。10分間の虚血の1時間後犠牲死させ、脳組織を凍結切片とし蛍光顕微鏡で観察した。脳神経細胞の核に蛍光を認め、脳神経細胞へのオリゴヌクレオチドの導入が確認された。5 神経保護因子の脳実質への遺伝子導入およびその保護効果の検討:オリゴヌクレオチドのかわりにHSP70およびBcl-2の遺伝子を遺伝子導入した。現在、それら遺伝子の産物であるHSP70やBCl-2の発現を免疫染色およびウエスタンブロット法により確認中である。
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