研究課題/領域番号 |
08671533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
葉玉 哲生 大分医科大学, 医学部, 教授 (00145377)
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研究分担者 |
吉松 俊英 大分医科大学, 医学部, 医員
添田 徹 大分医科大学, 医学部, 医員
山田 和廣 大分医科大学, 医学部, 教授 (20053027)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 超低体温循環停止 / 薬理学的脳保護 / リンNMR |
研究概要 |
【目的】超低体温下体外循環における脳保護補助手段を確立するに当たり選択的脳灌流、逆行性脳灌流、超低体温下循環停止法などに加え薬理学的脳保護を付加的に行いその効果を31P-NMRSpectroscopy法を用い経時的に測定し比較検討する事とした。 【対象】生後4週の豚を対象とし、超低体温時の鼓膜温15℃下にて60分間の循環停止を行う。非NMDA receptor antagonistであるYM90Kを投与した群と非投与群にてその脳内リンエネルギー代謝の変化を計測した。 【方法】31P-MRS測定にはSIS100/300(2.35T)を用いた。体外循環回路を装着した豚の頭蓋骨上、頭頂部に表面コイルを装着し脳内リンNMRスペクトルを測定した。体外循環開始後、鼓膜温15℃まで冷却、循環停止前にYM90Kを投与、その後60分間の循環停止、さらに2時間の再灌流を行った。 【結果】非投与群では高エネルギー燐酸が低下しPiは増加した。循環停止60分後では高エネルギー燐酸は枯渇し無機燐のみ検出された。再灌流後高エネルギー燐酸は回復した。YM90K投与群に関しては現在実験中にて十分なデータが得られていない。今後の更なる検討が必要である。 【結論】体外循環中の薬理学的脳保護に関しては今後の更なる研究が必要である。また臨床的に超低体温選択的脳灌流中の至適灌流量、至適灌流圧などの条件をSjO2から検討した結果、鼓膜温20℃では200ml/min.が安全限界と考えられた。今後は実験、及び臨床にてさらに総合的に検討する方針である。
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