研究課題/領域番号 |
08671546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
奥仲 哲弥 東京医科大学, 医学部, 助手 (80233469)
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研究分担者 |
古川 欣也 東京医科大学, 医学部, 助手 (20246292)
平野 隆 東京医科大学, 医学部, 助手 (30238381)
酒井 治正 東京医科大学, 医学部, 助手 (30235121)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 光線力学的治療法(Photodynamic Therapy ) / ダイオード・レーザー / 耐性株 / Mono-L-aspartyl chlorin e6 |
研究概要 |
「研究目的」PDT耐性株を作成することにより、細胞内での腫瘍親和性光感受性物質の動態の変化、活性酸素の殺細胞効果の変化を解明することの基礎研究として、更に耐性タンパクの存在や、耐性形質遺伝子の解析にも通じると予想される。 「材料および方法」実験にはヒト肺扁平上皮癌(PC-1)およびマウス白血病細胞株であるP388細胞を使用し、光感受性物質はクロリン系のMono-L-aspartyl chlorin e6(ME2906)、レーザーは波長664nmの半導体レーザー装置を使用した。実験では細胞数を5×10^4個/mlになるように調製し、5%CO_2存在下で37℃に保ってME2906と4時間接触させた。その後、遠心洗浄して等量の新鮮培地に再浮遊させ、各条件でレーザー照射を行った。照射終了24時間後にMTT-assay法により細胞生存率を求めた。また、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により細胞内ME2906濃度を測定した。 「結果および考察」コントロール群に対し出力39.5mW/cm^2で、30J/cm^2照射したレーザー単独群とME2906 30μg/ml単独投与群の細胞生存率に差は認められなかった。レーザー出力39.5mW/cm^2、10J/cm^2照射条件において,ME2906濃度10μg/mlまで各々の細胞の生存率に変化は認められなかった。ME2906濃度20μg/mlでは25%(PC-1)、9%(P388)、30μg/mlでは0%(PC-1)、1.4%(P388)の細胞生存率が認められた。レーザー照射条件が一定の時、各々の細胞に対してPDTによる殺細胞効果はME2906濃度に依存し、P388ではME2906濃度20μg/ml、10J/cm^2照射を5系代繰り返すことにより耐性株が樹立されることが示唆された。尚、この際のME2906の細胞内取込量は約5.5×10^<-9>μg/cellであった。
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