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MRI分子拡散強調画像とMRS化学シフトイメージングによる実験的頭部外傷後急性期の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 08671564
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関千葉大学

研究代表者

山上 岩男  千葉大学, 医学部, 講師 (90241968)

研究分担者 久保田 基夫  千葉大学, 医学部, 助手 (10225211)
池平 博夫  千葉大学, 医学部, 講師 (50150313)
北原 宏  千葉大学, 医学部, 教授 (30114268)
山浦 晶  千葉大学, 医学部, 教授 (40009717)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードfluid percussion injury / brain edema / MRI / blood brain barrior / experimental brain injury / diffusion weighted MRI / magnetic resonance spectroscopy / horseradish peroxidase
研究概要

今回我々は、主に脳浮腫形成における水の移動様式に関して新しい知見を得ることを目的とし、MRI分子拡散強調画像により、実験的頭部外傷後急性期の病態解析を行った。
(対象および方法)(実験1)雄性Wistar系rat60匹を用い、左側の側頭部にfluidpercussin injury装置により限局性脳挫創を作成した。これらは外傷作成前にhorse-radish peroxidase(以下HRP)70mg/kgを静脈内投与しておいた。外傷作成後、T1・T2強調画像およびMRI拡散強調画像を撮像し計時的に観察した。その後、直ちに脳を摘出して切片を作成、ヘマトキシリンエオジン染色(以下H-E染色)にて病理学的変化を観察し、同時にHRPおよび内因性albuminの漏出を免疫組織化学的手法で評価し、T1・T2強調画像およびMRI拡散強調画像との比較検討を行った。(実験2)つづいてrat30匹を使用し、HRP投与・外傷作成後早期開頭操作を施し、実験1と同じ条件で観察を行い結果を比較検討した。またH-E染色、HRPおよび内因性albuminの漏出の免疫組織化学的評価とMR画像との比較検討も(実験1)と同様に行なった。使用したMRI装置はsmis社製、1.5T超伝導MRIであり、使用コイルはプロトン用の自作コイルを使用した。このコイルはこの実験に先立ち、ファントムおよびrat10匹を用いて、安定した画像が撮像できることを確認した。撮像方向は時間の間計上axial1方向1スライスとした。MRI拡散強調画像では特に拡散の方向は規定しなかった。画像の評価はT1・T2強調画像およびMRI拡散強調画像をそれぞれ比較検討するほかに、T2およびMRI拡散強調画像におけるhigh intensity area(以下HIA)の大きさと脳の面積比を比較検討した。
(結果)外傷後において、T1・T2強調画像およびMRI拡散強調画像のうち最も早期から画像上の変化を認めたのはMRI拡散強調画像であった。外傷後30分ではT1・T2強調画像では、外傷部位に比較的限局した脳浮腫を認めるのみであったが、MRI拡散強調画像では外傷後30分ですぐに広範なHIAを認めているものが多かった。一方外傷後240分のT2強調画像は外傷後30分の拡散強調画像をよく反映していた。病理組織との比較では、外傷後亜急性期のT1・T2強調画像が病理診断における血液脳関門の障害を反映するのは当然だが、MRI拡散強調画像は外傷後超急性期の画像でも病理診断における血液脳関門の障害を強く反映していた。一方開頭操作を行なった群と行なわなかった群との比較では、開頭操作を行なった群の方がややT2およびMRI拡散強調画像におけるHIAのサイズは小さい印象を受けたが、そのHIAのサイズと脳の面積比では統計学的に有意な差を認めるにはいたらなかった。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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