研究課題/領域番号 |
08671571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
立花 修 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40211362)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Fas ligand / apoptosis / glioblastoma / ICE / ICH-1 / CPP32 / 神経膠芽腫 / Fas / アポトーシス |
研究概要 |
Fas/APO-1(CD95)はFas ligand(FasL)やFas抗体でアポトーシスを引き起こすことで知られる細胞膜受容体の一つである。以前、神経膠腫の壊死巣周囲細胞にFasが主に発現し、そのFasがアポトーシスを引き起こし、壊死巣を形成するのではないかと報告した。また、細胞死の経路構成し、抗癌剤やFas抗体、放射線で誘発されるアポトーシスにおいて誘導されるカスパーゼファミリーであるICE{interleukin-1β-converting enzyme(ICE)}やICH-1(ICE/CED-3 homologue-1)、CPP32は本研究においては極めて重要な因子である。本研究においては、神経膠腫13例に対してFasL、ICE、ICH-1およびCPP32の発現をRT-PCR、Western blot法、さらに免疫組織化学的手法を用いて、それらのmRNAと蛋白を観察した。RT-PCR法では神経膠腫全例にFasL、ICH-1、CPP32の発現がみられた。免疫染色ではFasLは神経膠芽腫全例の腫瘍細胞膜に過剰発現がみられた。このことは、もし神経膠腫がFasを発現すれば、アポトーシスが誘導できることを示唆する。ICE、ICH-1、およびCPP32の蛋白レベルの過剰発現は、神経膠腫の悪性化と共に認められた。さらに、ICH-1とCPP32の神経膠芽腫における過剰発現は、神経膠芽腫の病理学的特徴である壊死巣の形成に深く関与し、重要な機能を担うことが示唆された。
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