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グリオーマにおけるサテライトージスの意義

研究課題

研究課題/領域番号 08671572
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関福井医科大学

研究代表者

久保田 紀彦  福井医科大学, 医学部, 教授 (70092781)

研究分担者 小寺 俊昭  福井医科大学, 医学部, 助手 (10283178)
佐藤 一史  福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (60187177)
竹内 浩明  福井医科大学, 医学部, 助手 (80262624)
兜 正則  福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (80169599)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードサテライトージス / グリオーマ / 免疫染色 / 電顕 / Ki-67 / C6グリオーマ / satellitosis / C6 glioma / P53 / P16 / PCNA / Satellitosis / glioma / p53 / p16 / mutation
研究概要

サテライトージスはグリオーマにしばしばみられる所見であり,腫瘍周辺部の神経細胞を取り囲むように存在する小型円形細胞の集簇をいう.今回,グリオーマ77例のうちサテライトージス細胞(以下SC)の出現を認めた22例(30%)を対象とに検討した.SCを認めた症例の内訳はGradeIVが3例(10%),GradeIIIが8例(25%),GradeIIが10例(70%)であり良性のものほど出現率が高かった.免疫染色ではGFAP,MBP,p53,bCl-2,p16,Ki-67,PCNAについて検討した.SCのGFAP陽性率は80%以上,MBPは陰性であった.SCのp53,bcl-2陽性率はGradeにかかわらず1%以下であった.SCのp16陽性率は約10%であった.Ki-67,PCNAのlabelling indexはSCでは低く,GradeIVでも1%以下であった.p53遺伝子のmutationは全腫瘍の25%にみられたが,免疫染色でのSCの陽性率との間には相関はみられなかった.Southern blotting でp16遺伝子のhomozygous deletionはGradeIII,IVでは30%に認められ,悪性度の高いものほど高頻度で免疫染色での陽性率と逆相関した.電顕ではSCの細胞質内にはミトコンドリアの増加,少量の中間径線維が観察された.これらの結果よりSCはastrocyte系細胞と考えられる.また成長解析からはSCはその細胞自体の悪性度は低く,腫瘍細胞とは断定できない.むしろ生体防御機構により発現し,神経細胞を保護する働きをしている可能性もあると考えられる.またC6グリオーマをラット脳に移植した脳腫瘍モデル(10匹)でも同様の検討を行なった.本モデルでは7例(70%)にSCが出現し,免疫染色,電顕所見は臨床材料とほぼ同様であった.

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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