研究課題/領域番号 |
08671603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
須川 典亮 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50244596)
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研究分担者 |
森田 規之 京都府立医科大学, 医学部・, 助手 (50239662)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | EGFR / 細胞外マトリックス / アポトーシス / Xenograftic tumor / 細胞増殖能 / 悪性神経膠腫 |
研究概要 |
我々は最初異常EGFRと正常EGFRをChinese Hamstar Ovary (CHO) cellに組み込み、ヌードマウス皮下に植え込み、研究を開始した。しかしこの系ではどうしてもxenogroftic tumorを作成することができなかった。そこでmalignant glioma cell line (U-87MG)に異常EGFRと正常EGFRを再度組み入れ、各2クローンずつ作成、各々をヌードマウス皮下に植え込んだところ、うまくxenogroftic tumorを作成することができた。そこでこれら腫瘍において実験を開始した。まず腫瘍増殖能に関しては、in vitroではcell count法を、in vivoでは腫瘍体積、及びMIB-1陽性率にて計測を実施した。結果は、異常EGFRを組み込んだ、クローンはin vitroでは正常EGFRを組み込んだクローンと比較し、差異は認めなかったが、in vivoでは移植1ヵ月後には腫瘍体積にて100-150倍の差が確認された。またMIB-1陽性率でも差は認められたが、腫瘍体積の差ほどの差は確認されず、この実験からMIB-1陽性率と増殖能についての信頼性についての再検討も現在実施している。またアポトーシスについてもTunel法を使用して実験を行ったところ、異常EGFRを発現しているクローンではアポトーシスがまったく認められなかった。一方正常EGFRを過剰発現しているクローンではわずかにアポトーシスが確認されたが、この結果からだけで、腫瘍体積の差異はとうてい説明されなかった。また電子顕微鏡を使っての細胞構造の解析も実施したが、特に差異は確認されなかった。以上の結果より、現在どのような細胞外マトリックスが最も腫瘍増殖能に影響を与えるのかをヌードマウスとヒトとに類似して発現している細胞外マトリックスに狙いをつけて調査している段階である。
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