研究課題/領域番号 |
08671640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福井 尚志 (1997) 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10251258)
道下 和彦 (1996) 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90272583)
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研究分担者 |
中村 耕三 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60126133)
織田 弘美 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60101698)
福井 尚志 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10251258)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 成長因子 / 靭帯 / 治癒 / 塩基性線維芽細胞増殖因子 / GDF-5 / bFGF / TGF / 力学試験 / PDGF / IGF / 靱帯 / procollagen mRNA |
研究概要 |
平成9年度は平成8年度に引き続いて家兎の内側側副靭帯修復モデルにおいて外因性の成長因子投与による修復促進の実験を行った。平成8年度に知見に基づいて単独投与では必ずしも良好な結果が得られなかったTGF-β1およびbFGFを複合して損傷靭帯に投与した実験を行ったが、予備的実験の結果から靭帯修復の明らかな改善は観察されず、これら二つの因子を組み合わせて投与しても靭帯修復の明らかな促進効果が得られないと考えられたためこの実験は中途で断念した。 上記の経緯とは別に、TGF-βスーパーファミリーに属する成長因子の一つであるgrowth and differentiation factor-5(以下GDF-5)が異所性に靭帯様組織を形成しうるとする予備的な報告を知る機会があったため、これをラットの内側側副靭帯において検証した。ラット内側側副靭帯を部分的に切除した遷延治癒モデルにおいてGDF-5が靭帯の修復過程に及ぼす影響を肉眼的、組織学的、生体力学的、及び修復組織におけるコラーゲンの産生能に関する生化学的検討により評価したところ、GDF-5の投与はラット内側側副靭帯の治癒を促進するという結果が得られたため、これを学会で報告した。この実験は現在も継続中であり、近日中に論文としてThe Journal of Orthopaedic Research誌に投稿する予定である。 本年度は平成8年度に得られたbFGF投与による靭帯修復過程の影響に関して論文を作製し、Revue du Rhumatisme誌で発表した。
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