研究課題/領域番号 |
08671667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
村上 隆一 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (70239507)
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研究分担者 |
山下 俊一 長崎大学, 医学部, 教授 (30200679)
藤井 徹 長崎大学, 医学部, 教授 (60136661)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 創傷治癒 / インスリン様成長因子 / トランスジェニックマウス / ランスジェニックマウス |
研究概要 |
遺伝子組み替え技術を用い、pcDNA3プラスミドにケラチン14プロモーターおよびdominant-negative typeのインスリン様成長因子レセプターを組み込み、導入遺伝子の作製した。次に大腸に形質変換して大量培養後、導入遺伝子を組み込んだpcDNA3プラスミドのDNAを抽出した。抽出した導入遺伝子を組み込んだpcDNA3プラスミドのDNAを制限酵素で切断し、目的とする導入遺伝子を電気抽出後、カラムにて精製した。精製した導入遺伝子はシークエンスにて確認した。 雌マウスをホルモンにより排卵誘発後、雄マウスと交配させ受精卵を取り出し培養した。マイクロマニュピレーターにより精製遺伝子を取り出した受精卵に顕微鏡下で注入し、遺伝導入を行った。遺伝子導入をした受精卵を培養、観察した。精管を結紮した雄マウスと不妊交配して得られた偽妊娠雌マウスに生存した受精卵を移植して出産させた。 出産したマウスの尾よりDNAを抽出、精製してサザンブロット法およびPCR法にて導入遺伝子の組み込まれの有無を確認する。しかし、他の遺伝子導入マウスでは、陽性個体を認めているのだが、現在陽性個体を認めていない。陽性個体を確認後、繁殖を行い、皮膚の性状および免疫組織化学的に観察する。さらに、背部に一次治癒および二次治癒する創を作製および植皮を行い、その治癒過程を正常マウスや糖尿病マウスと力学的、免疫組織化学的に比較観察する。 マウスとヒトでは創傷治癒過程に種特異性による差があると考えられているが、我々は、ヒトのケロイドの線維芽細胞においても正常に比べインスリン様成長因子レセプターが有意に発現が増加しているのを確認しており、ヒトにおいてもインスリン様成長因子が創傷治癒に大きく関与していることが、示唆された。(第6回日本形成外科学会基礎学術集会にて発表)今後、さらに検討を重ねていきたい。
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