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腱板断裂における肩関節痛と滑膜炎の相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671694
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関東海大学

研究代表者

福田 宏明  東海大学, 医学部, 教授 (40051388)

研究分担者 山田 成  東海大学, 医学部, 助手 (00240028)
浜田 一寿  東海大学, 医学部, 講師 (30129605)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
キーワード肩関節痛 / 腱板断裂 / 滑膜炎 / インターロイキン1β / 発痛機転
研究概要

腱板疾患の肩痛と滑膜炎の相関関係を調べるために、肩甲上腕関節(以下、GH)および肩峰下滑液包(以下、SAB)滑膜中において、疼痛誘発サイトカインであるインターロイキン1β(IL-1β)とその拮抗物質であるインターロイキン1レセプターアンタゴニスト(sIL-1ra,icIL-1ra)の遺伝子発現量をRT-PCRを用いて測定した。対象は、腱板が完全断裂している群(Torn group)20例と完全断裂していない群(Non-torn group)19例であり、手術時無菌的に滑膜を採取した。疼痛の程度は術前にPain Scaleを用いて10段階で評価した。対照群には肩痛を有しない反復性肩関節前方脱臼例10例のSABをもちいた。Pain ScaleとIL-1β,sIL-1ra,icIL-1ra遺伝子発現量はSABでは相関関係は認められたが(P<0.001)、GHでは認めなかった。IL-1β,sIL-1ra,icIL-1raの遺伝子発現量は、Non-torn groupではSAB優位に(P<0.001)、Torn groupではGH優位であった(P<0.001)。Pain Scaleによる両群の比較では、Non-torn groupがTorn groupに比し優位(P<0.01)に疼痛の程度が強く上記の結果に一致していた。すなわち、腱板が完全断裂するか否かによってSAB、GHにおける滑膜炎の主座は異り、SABにおけるIL-1β産生が腱板疾患の肩痛発現に関与していることが本研究の結果より明かとなった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 後藤昌史: "腱板断裂例の肩峰下滑液包および肩甲上腕関節におけるInterleukin-1β遺伝子の発現" 日本整形外科学会誌. 70巻8号. 1325-1325 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤昌史: "腱板完全裂例の肩甲上腕関節滑膜におけるInterleukin-1β遺伝子の発現" 日本病理学会誌. 85巻1号. 229-229 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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