研究課題/領域番号 |
08671707
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
成澤 研一郎 産業医科大学, 医学部, 助手 (20269062)
|
研究分担者 |
大石 陽介 産業医科大学, 医学部, 助手 (60233029)
大西 英生 産業医科大学, 医学部, 助手 (20279342)
中村 利孝 産業医科大学, 医学部, 教授 (50082235)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 骨芽細胞 / 骨細胞 / MG-63細胞 / 初代培養 / Insulin-like growth factor-I / 圧迫 / メカニカルストレス / Epithelial Na^+ Channels / Eplthelial Na^+ Channels / MG63細胞 / Insulin-like Growth Factor-1 / ENaC |
研究概要 |
1. 生後4日齢のddyマウスの頭蓋冠より初代培養した骨芽細胞・骨細胞に10分間の圧迫を12日間かけ、骨形成に変化があるか否かを調べた。100mmHgの圧迫で23%、150mmHgの圧迫で60%の骨形成増加を認めた。 2. ヒト骨芽細胞様細胞MG-63細胞に10分間の圧迫を加え、[^3H]thymidine uptakeおよび細胞数を測定し、細胞増殖効果を調べた。圧迫により細胞増殖効果を認め、その至適圧迫強度は80-150mmHgであったが、IGF-1存在下では更に強い圧で細胞増殖効果を認めた。しかし、加圧前にEpithelial Na^+ Channel(ENaC)のinhibitorであるbenzamil、およびtyrosine kinaseのinhibitorであるgenisteinおよびherbimycin Aを投与するとこの細胞増加は抑制された。 3. 同様にして10分間100mmHgの加圧をし、60分後の培養上清(conditioned medium)を採取し、圧迫を加えていない細胞に投与すると22%の細胞増殖が認められた。しかし、加圧後30分、または120分の培養上清には細胞増殖活性を認めなかった。 4. MG-63細胞に150mmHg、10分間の圧迫を加え、1、3、6、12、24、48時間後のtotal RNAを抽出しosteocalcin primerを用いてRT-PCRを行った。12時間経過後のみに圧迫によるosteocalcin mRNA量の増加を認めた。 5. 以上より骨芽細胞に至適の圧迫をかけると細胞増殖および骨形成が増加することが明らかになり、さらに蛋白合成の促進も示唆された。この圧迫による細胞増殖反応にはENaC、液性因子の放出、およびtyrosine kinase cascadeが関与する。
|