研究課題/領域番号 |
08671714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
磯野 史朗 (磯野 史郎) 千葉大学, 医学部, 助手 (80212968)
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研究分担者 |
田垣内 祐吾 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (90282475)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 手術侵襲 / 術後低酸素血症 / 睡眠時呼吸障害 / 睡眠呼吸障害 / 睡眠時無呼吸症候群 |
研究概要 |
高度の術後低酸素血症は、術後の重篤な循環器系合併症の原因となり得る。本研究では術後夜間低酸素血症の危険因子・成因・治療法について検討した。術前、術後2から4病日の夜間に、パルスオキシメトリーを行い、基準値より4%以上の酸素飽和度(SaO2)低下の回数(ODI)、SaO2g90%以下となる時間の割合(CT90)、およびSaO2の最低値を求めた。術後、ODIの変化は有意でなかったが、CT90とSaO2最低値は有意に悪化した。多変量解析の結果では、術前のODIと術前睡眠時に無呼吸を指摘された病歴が、術後の夜間低酸素血症の主な危険因子であった。術後の夜間酸素投与により、低酸素血症を防ぐことはできたが、無呼吸や低換気による脈拍数の変動は抑制できなかった。また、重傷の睡眠時無呼吸患者では、低酸素血症の発生を予防できないばかりでなく、無呼吸時間の延長を認める症例もあった。したがって、術後夜間の低酸素血症の治療として、酸素投与は必ずしも適切ではないと考えられた。
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