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肝再生における新しい概念の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08671716
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関東京大学

研究代表者

今井 公子  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40232590)

研究分担者 峯 徹哉  東京大学, 医学部(分), 講師 (20157572)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードZonation / Hepatocytes / DNA Synthesis / 肝細胞 / ゾーネーション / DNA合成 / 増殖
研究概要

再生時のゾーネーションによる増殖因子への反応性とその推移について明らかにするために、肝切後6時間から1カ月経過したラットより採取したPPH、PVHにおいてDNA合成、レセプターの推移を検討した。まず肝切除後2週間以内に採取した肝細胞においては特異的酵素の分泌が減少しており、ゾーネーションの形成が十分でない可能性が考えられた。肝切後12時間以内はG^1-M期が早まり、細胞周期が短くなっており、G^1-M期のDNA合成の推移ではcontrol(増殖因子非添加)での肝切除後のDNA合成能増加のピークは、過去の報告と同様PPHがPVHより早期に出現した。しかし増殖因子添加時の推移をゾーンに分けて検討した報告はなく、我々はHGF/SF、EGF添加後はPVHがPPHより早く最低値を示し、肝切前値までの回復は逆にPPHのほうがPVHよりも早いことを示した。以上より肝切除後の肝再生はゾーンによって異なり、増殖因子の有無や種類で変化することが考えられた。レセプターバインディングアッセイの結果ゾーネーション差異は顕著でなかったが、レセプター数は12時間前後で最も減少し、その回復には2週間以上かかった。したがって肝切除後12時間前後に採取した肝細胞では、増殖因子分泌増加後の増殖因子に対する反応性の定価は、レセプターの減少で説明できる。しかし回復時間には違いが見られ、レセプターの回復はDNA合成の回復より1週間以上遅れており、DNA合成における増殖因子への反応性の増加はレセプターの増加では説明できない。また肝切後のレセプター数においてもゾーンによる差は認めなかったことより、DNA合成における増殖因子への反応性の違いは、レセプター以降の細胞内情報伝達系でも調節されている可能性が考えられた。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 今井 公子: "HGF/SF、EGFの肝細胞DNA合成促進効果のZonationによる差異とそれに対する摂食の影響。" 肝臓. 38 Supplement(I). 120 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 今井 公子: "肝部分切除後HGF/SF、EGFの肝細胞DNA合成促進効果に対するゾーネーションによる影響。" 肝臓. 38 Supplement(I). 185 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 今井公子: "HGF/SF EGFの肝細胞DNA合成促進効果のzonationによる差異しそれに対する摂食の影響" 肝臓. 38 Suggle(1). 120 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 今井公子: "肝部分切除後HGF/SF,EGFの肝細胞DNA合成促進効果に対するゾーネーションによる影響" 肝臓. 38 Suggle(2). 185 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 今井,公子: "HGF/SF、EGFの肝細胞DNA合成促進効果のzonationによる差異とそれに対する摂食の影響" 肝臓.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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