研究課題/領域番号 |
08671746
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
相引 眞幸 香川医科大学, 医学部附属病院, 講師 (70148162)
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研究分担者 |
関 啓輔 香川医科大学, 医学部附属病院, 助手 (20226632)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アナフィラキシーショック / 自律神経系 / サイトカイン / 交感神経系 / 迷走神経 / アナフィラキシー / 交感神経活動 / ショック / アナフィラキシ- / アナフィラキシ-ショック / 化学伝達物質 |
研究概要 |
アナフィラキシーショックの低血圧発現機序として、化学伝達物質の末梢血管拡張作用、血管透過性亢進に伴う循環血液量減少や心筋抑制等が指摘されているが、その病態生理は必ずしも明かでない。今回の研究目的は、これまで我々が報告したアナフィラキシーショック時の交感神経抑制の、ショック発現における役割を明らかにすることであった。 方法: 1 家兎を用い、犬血清(1ml/kg)の3回皮下投与にて感作し、同一犬血清を溶解後0.5ml/kgを静脈内投与し、アナフィラキシーショックを作成。 2 調圧神経温存群(10羽)、頚部迷走神経切離群(10羽)、大動脈洞神経および頚動脈洞神経切離群(10羽)、血圧調節神経全切離群(10羽)において検討。 3 測定項目:体血圧、心拍数、中心静脈圧、気道内圧、腎交感神経活動。その他に、ショック発現前後での血清及び脳脊髄液中の化学伝達物質の濃度を測定。 結果: 1 麻酔下感作家兎において、同ショック発現の確率を上げ、交感神経活動を長時間安定記録できた。 2 今回の検討でも、同ショックの発現に迷走神経の関与が示唆された。また、同ショックにおける中枢神経系の役割を検討し、以前報告した中枢神経系の関与(信州医誌、37:275-288,1989)を支持する結果であった。一方、本研究の重要な検討項目であった同ショック時の各種化学伝達物質やサイトカイン動態については、結果のばらつき大きく、一定した傾向は得られなかった。この原因として、各動物の感作状態が異なること、または各動物で各化学伝達物質の発現速度が異なること等が考えられ、今後、感作状態の均一化が可能な実験モデルの開発が必要である。尚、現在、我々は、均一無菌抗原であるウシアルブミンにより感作した家兎において、同ショックを作成し、サイトカイン変動につき検討中である。
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