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サイトケラチン8,19,20mRNAを用いた血中癌細胞の検出

研究課題

研究課題/領域番号 08671789
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関東北大学

研究代表者

星 宣次  東北大学, 医学部, 助教授 (80107200)

研究分担者 船渡 忠男  東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (70165455)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード尿路性器癌 / サイトケラチン19mRNA / 血中癌細胞
研究概要

癌が転移した場合あるいは転移がなくても被膜を越えたりリンパ管侵襲を認めた場合,血中を癌細胞が循環する事が予測される。サイトケラチンは上皮性細胞のマーカーであり血液細胞などの間葉系細胞にはほとんど発現しない。サイトケラチンには20個のアイソタイプがあり,ケラチン8,19,20は単クローン性抗体により上皮性細胞のみに発現されていることがわかっている。
サイトケラチン19mRNAの発現をヒトの癌細胞株である前立腺癌LNCaP,DU145,PC-3,膀胱癌YST-1,KK47,腎細胞癌TOS-1,ACHN,R4,精巣腫瘍NEC8,NEC14で調べたところすべての癌細胞でサイトケラチン19mRNAが発現していたが発現の程度は様々であった。特にヒト腎細胞癌TOS-1で強く発現し,正常ヒト末梢血の単核球10^6個にTOS-1細胞を段階的に希釈する系列で検討した結果TOS-1細胞1個まで検出できることがわかった。
臨床例での検討ではサイトケラチン19mRNAが尿路性器癌患者の血中に認められ、膀胱癌では10例中3例が陽性で,2例は転移有り1例は転移のない局所浸潤性癌であった。腎盂尿管癌では6例中1例が陽性で肝,骨,リンパ節転移を認めたが1コースの化学療法後血中サイトケラチンmRNAは検出できなくなった。前立腺癌では7例中3例が陽性でいずれも骨転移を認めた。腎癌,精巣腫瘍,陰茎癌ではそれぞれ6例中3例、8例中1例,2例中2例が陽性で、陰茎癌の1例が転移を認めない例であった。一方、健常人9人ではいずれも血中にサイトケラチン19mRNAは検出されなかった。血中サイトケラチン19mRNAの検出により微小転移など潜在的な進行癌の検出にも役立つ可能性がある。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 金田隆志,星 宣次: "サイトケラチン19mRNAを用いた尿路性器腫瘍細胞の末梢血よりの検出" 日泌尿会誌. 87. 542- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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