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排尿障害に対する仙髄神経根電気刺激の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671792
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関山形大学

研究代表者

石郷岡 学  山形大, 医学部, 助手 (20202989)

研究分担者 中田 瑛浩  山形大学, 医学部, 教授 (50009495)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード尿失禁 / 電気刺激 / 仙髄骨神経 / 神経伝達物質 / 膀胱
研究概要

臨床的には、4名の過活動性膀胱患者に対して埋め込み型の仙髄根神経刺激装置を埋め込み、埋め込み手技の確立をめざした。これら4名においては特に合併症を認めずに埋め込みが可能で、手技的にも容易であった。また4-6カ月間の経過観察においても埋め込みに伴う副作用を認めなかった。また基本的に重要な所見として、長期の治療においても刺激の閾値に変化がほとんど認められず、長期の電気刺激によっても神経を障害する可能性が極めて低いものと考えられた。またこれら4例のうち3名において、尿失禁の著しい改善を認めた。
基礎的には、まず急性電気刺激における膀胱壁内のNeurotransmitterを計測した。電気刺激により、膀胱壁内のNorepinephrine量が増大する傾向を認め、またこの現象が刺激終了後も数時間継続することが明かとなった。したがって、電気刺激による膀胱の交感神経系の賦活化作用は何らかのメカニズムを介して刺激時以外にもその効果を発揮し得ることが推測される。この現象は臨床例において、刺激時以外にも失禁の改善が認め得ることとよく一致している。また、電気刺激を行った患者においては髄液中のEnkephalinが上昇する傾向を認めた。この現象はまだ4例でのみの結果であり、今後症例数を増やす必要があるが、排尿機構にOpioido系が重要な位置を占めること、またOpioido系の賦活化による電位の変化がlong-lastingであることなどから、本系の関わりが電気刺激により生じる膀胱内のNeurotransmitterの変化を説明し得るものである可能性が推察された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 青山夏美: "脊髄損傷患者の尿失禁に対する仙髄刺激装置埋め込み術" 日本パラプレシア医学会雑誌. 10巻1号. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 石郷岡学: "KEY WORD 1997-'98 泌尿器系" 先端医学社, 2 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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