• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

前立腺癌の進行,再燃化におけるケラチノサイト増殖因子の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 08671805
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

出口 隆  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40163935)

研究分担者 西野 好則  岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (90281055)
高橋 義人  岐阜大学, 医学部, 助手 (20226905)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード前立腺癌 / KGF / KGF受容体
研究概要

前立腺肥大症40例と前立腺癌50例を対象として、keratinocyte growth factor(KGF)mRNAとKGFreceptor(KGF R)mRNAの発現をreverse transcription-polymerase chain reaction(RT-PCR)法を用いて検討した。前立腺肥大症では、14例(35%)でKGFとKGF mRNAの発現が認められ、9例(23%)で、KGF mRNAのみ、3例(8%)でKGF RmRNAのみの発現を認めた。残りの14例(35%)では両者の発現を認めなかった。前立腺癌では、24例(48%)でKGFとKGF mRNAの発現を認め、14例(28%)で、KGF mRNAのみ、6例(12%)でKGF R mRNAのみの発現を認めた。残りの6例(12%)では両者の発現を認めなかった。未治療前立腺癌30例では、KGF mRNAが21例(70%)に、KGF R mRNAが18例(60%)に認められた。一方、再燃例20例では、KGF mRNAが17例(85%)に、KGF RmRNAが12例(60%)に認められ、発現率に有意差を認めなかった。
前立腺組織におけるKGF mRNAの局在をin situ hybridization法により検討した。前立腺肥大症においては腺管周囲の間質細胞にKGF mRNAの発現を強く認めた。前立腺癌では、癌細胞でのKGF mRNAの発現を認めた。KGF RmRNAの前立腺組織における局在は現在検討中である。
以上より、大部分の前立腺肥大症および前立癌において、KGFおよびKGF mRNAの発現が確認された。前立腺肥大症では、間質にKGF mRNAが発言し前立腺肥大症発症および進展にパラクラインによるKGFの関与が示唆された。前立腺癌においては癌細胞にもKGF mRNAを認めることにより、前立腺癌のpathogenesisにはオートクラインによるKGFの関与も示唆された。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi