研究課題/領域番号 |
08671825
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
酒井 英樹 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (40235122)
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研究分担者 |
斉藤 泰 長崎大学, 医学部, 教授 (70039832)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 副腎 / 腫瘍 / 腺腫 / DNA ploidy / 染色体異常 / 原発性アルドステロン症 / クッシング症候群 / 褐色細胞腫 / 染色体 |
研究概要 |
1. アルドスナロン産生腺腫(原発性アルドステロン症)43例、コルチゾール産生腺腫(クッシング症候群)24例を対象にしてフローサイトメトリーによる核DNA量測定および核異形度の評価を行った。4C%が9%以上であり、さらに8Cピークを示す場合をtetraploidyと定義した。その結果、DNA tetraploidyを示す腺腫ほど核異型度は有意に高かった(p=0.042)。また、アルドステロン産生腺腫はコルチゾール産生腺腫に較べ tetraploidyを示す頻度が有意に高く(p=0.0004)、核異型度も有意に高かった(p=0.038)。以上の結果から、アルドステロン産生腺腫でしばしばみられる核の多形性は核DNA量と密接に関連し、tetraploid stemlineの存在に起因していることが強く示唆された。 2. アルドステロン産生腫瘍7例、コルチゾール産生腫瘍5例を対象にして、3番、7番、8番、11番、12番、17番の各染色体のセントロメアプローブを用いたFluorescence in situ hybridization(FISH)法による染色体解析を行った。その結果、コルチゾール産生腫瘍は全例diploidであり、FISHによる染色体異常は少なかった。ただし、5例中3例で8番染色体にtrisomyが認められた。アルドステロン産生腫瘍では7例中3例がdiploid、4例がtetraploidであったが、DNA ploidyにかかわらず全症例において高頻度にtetrasomyが認められた。8番染色体については全例(7例)tetrasomyを示したが、6例ではさらにtrisomyが観察された。以上より、アルドステロン産生腺腫におけるtetraploid stemlineの出現が本研究からも強く示唆された。また、副腎腺腫の発生過程にいて8番染色体のtrisomyが重要な役割を演じている可能性が示唆された。
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