研究課題/領域番号 |
08671845
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
北村 真 (1997-1998) 東海大学, 医学部, 講師 (00214817)
飛田 美穂 (1996) 東海大学, 医学部, 助教授 (20147169)
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研究分担者 |
北村 真 東海大学, 医学部, 講師 (00214817)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 腎不全 / 血液ろ過 / ろ液再生 / 血液浄化法 / recycle filtration / fluid purification / conventional membranes / endotoxin contamination / tap water |
研究概要 |
血液透析で除去効率の悪い中分子量物質を除去するため、血液濾過及び血液濾過透析が注目されているが、補液の水質管理と治療資材、経済性に改良すべき点が多い。我々は、特別な補液を用いない血液濾過及び血液濾過透析を行うため血液濾過液を再生し、再注入する新しいシステム(濾液再生システム:Recycle Filtration system.RFシステム)の開発をしてきた。血液濾過器で濾過された液は本システムの透祈部によってまず低分子尿毒素が除去されると共に電解質が調整される。次いで濾過部において中分子尿毒素及びエンドトキシンなどの有害物質が除去される。再生された濾液は補液として血液に注入され留(血液濾過)か、一部は最初の血液濾過器で透析液として使用される(血液濾過透析)。この再生システムの性能としては、再生液の純度として、ナトリウム、カリウムを指漂とする電解質は市販の血液濾過用補液と同等の組成をもち、尿素窒素、クレアチニンを指標とする低分子尿毒素は90%以上除去され、β2ミクログロブリン、ビタミンB12を指標とする中分子尿毒素は70%以上除去されるという結果が牛血系実験で得られた。また、この結果は24時間以上の耐久性があることが分かった。次に同システムを維持透析患者へ臨床応用した。その結果、患者血液における施行前後の尿素窒素、クレアチニン等の小分子量尿毒素やβ2ミクログロブリン等の中分子量尿毒素の除去率は従来からの血液濾過法と比べ遜色のないものであった。また臨床上副作用と思われる症伏もなかった。 以上よりRFシステムは十分に臨床応用可能であり、特別な透析液の水質管理を必要としないためこれから盛んになるであろう家庭透析にも適していると考えられ、また集中治療室などにおける持続的な血液浄化法にも適していると考えられる。さらには携帯型人工腎臓に発展させていくべき研究を進めている。
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