研究課題/領域番号 |
08671859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
吉田 俊明 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80271782)
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研究分担者 |
柳沼 裕二 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90250571)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 遺伝子刷り込み現象 / IGF2 / 子宮頚癌 / 子宮体癌 / 卵巣癌 / IGF-II / 刷り込み遺伝子 / 弛緩現象 |
研究概要 |
近年、両性あるいは悪性腫瘍細胞においてゲノム刷り込み現象の弛緩が報告されている。刷り込みを受ける遺伝子群は発生、成長に関わるもの、また癌抑制遺伝子も含まれており、これらが腫瘍細胞の異常な発育の一員となっている可能性がある。各種疾患に関わる成長因子として注目されるIGF2は刷り込み遺伝子群の一つであり、正常では父性片アレル発現しかしない。我々は今回、婦人科悪性腫瘍細胞株における同遺伝子の刷り込み弛緩現象と過剰発現を解析した。 19の腫瘍細胞株、及び66の摘出術後組織検体を対象に、IGF2のアレル特異的発現を、同遺伝子の3′非翻訳領域Apal制限酵素多型を用いて検索した。細胞株では、情報が得られたものが4株(子宮頚癌2例中2例、子宮体癌5例中1例、卵巣癌16例中2例)。 さらに、IGF2の発現量を半定量的RT-PCRにて解析した。βアクチンを内部コントロールとしてRT-OCR産物発現量をデンシトメーターにて比較した。健常組織に比して、刷り込み弛緩現象を認めた検体では全例IGF2の過剰発現を認め、また制限酵素多型で情報を得られなかった例でも過剰発現を認めた(子宮頚癌14例中3例、子宮体癌11例中3例、卵巣癌18例中5例)。すなわち、検索し得なかった刷り込み現象の存在が示唆された。 婦人科悪性腫瘍細胞においても、IGF2の過剰発現がみられ、腫瘍発生機序に関わる可能性を示した。
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