研究課題/領域番号 |
08671872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 裕之 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40158415)
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研究分担者 |
恩田 貴志 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40251269)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ヒトパピローマウイルス(HPV) / 子宮頚癌 / HPV.DNA / HPV抗体 / FHIT遺伝子 / p53 / HPVDNA / FHTT遺伝子 / HPV(ヒトパピローマウイルス) / VLP抗体 / CIN / HPV型 / 患者年令 / 組織型 / 予後 |
研究概要 |
1. 子宮頚癌患者46例とコントロール138例でHLA Class II haplotypeを検討した結果、最初に関連が指摘されたが、現在では否定的報告の多いDQB1-03は、本研究においてもコントロールと全く差がなかったが、DRB1-1501,DQBl-0602は他の報告どおりリスクが高い傾向にあった。リスクを低下させるという報告の多いDRB1-13については、子宮頚癌患者には1名のみで(コントロール15%)、有意にリスクが低いという結果であった。 2. HPV16VLP抗体陽性子宮頚癌患者20例、HPV16VLP抗体陽性CIN患者29例、HPV16VLP抗体陽性の健常女性18例について、IgG2/IgG1 ratioを検討したところ、IgG2優位(IgG2/IgG1 ratio>1.0)は、癌患者で5%、CIN患者で48%、健常者で94%であった。1年以上経過観察したHPV16VLP抗体陽性のCIN12例患者のうち、IgG2優位の6人中5例は正常に消退し、IgG1優位6人中1例のみが消退した。以上より、細胞性免疫応答が生じていることを示すと考えられるIgG2のレベルが高い患者はCINが消退する傾向にあり、L1蛋白質を標的とする細胞性免疫の成立がCINの予後に関わっていることが強く示唆された。 3. 子宮頚癌発生過程におけるFHIT遺伝子の発現異常を解明するために、子宮頚癌32例(扁平上皮癌25例、腺癌・腺扁平上皮癌7例)、CIN18例(CIN I;14例、CIN II/III;14例)においてRT-PCRおよびcDNA塩基配列決定によりその発現を検討した。欠失を伴う異常なFHIT mRNA遺伝子の発現が子宮頚部扁平上皮癌で44%に検出された。腺癌などでは発現異常はなかった。また、CIN 1では検出されないが、CIN II/IIIでも36%に検出され、early eventであると考えられた。異常発現のパターンは、exon 5-7の欠失が共通して認められた。CINの癌への進展過程に関与している可能性がある。
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