研究概要 |
CINCがTiT/GF細胞においてMAP kinaseを刺激するかどうかを、MAP kinase抗体での免疫沈降後MAP kinaseの基質であるMyelin basic proteinへの^<32>Pの取り込みより検討した。TiT/GF細胞においてCINC分泌する事が知られているLPS,TNFとも濃度依存的に、一過性にMAP kinaseを刺激した。さらにLPS,TNFによるCINC分泌、合成にMAP kinase cascadeが関与しているかどうかをMAP kinase cascadeの特異的な阻害剤であるMEK inhibitorを用い検討した。LPS,TNFによるMAP kinase刺激を抑制するMEK inhibitorはLPS,TNFによるCINC分泌、合成を抑制した。この様にTiT/GF細胞におけるLPS,TNFによるCINC分泌、合成にMAP kinase cascadeが関与している事が明らかとなった。またラット下垂体初代培養細胞においてCINCによりMAP kinaseが刺激されるかどうかを検討した。CINCによりMAP kinaseが濃度依存的に、一過性に刺激された。さらにCINCのプロラクチン分泌促進作用はMAP kinase cascadeの特異的な阻害剤であるMEK inhibitorにより抑制された。これらの事よりCINCによるプロラクチン分泌促進作用にもMAP kinase cascadeが関与している事が明らかとなった。
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