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骨盤リンパ節でのHPV DNA検出による子宮頸癌再発リスクの予知(HPV PCR法での子宮頸癌微小転移の検出)

研究課題

研究課題/領域番号 08671896
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関岡山大学

研究代表者

吉野内 光夫  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (50261235)

研究分担者 宮木 康成  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (10273989)
児玉 順一  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (90263582)
奥田 博之  岡山大学, 医学部, 助教授 (30033286)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード子宮頸癌 / HPV / PCR / リンパ節転移
研究概要

まず最初に,転移リンパ節でのHPVの存在をPCR法,PCR-Southern法で同定しうることを確認するため,最近5年間に当科で広汎子宮全摘を行い,組織学的に明らかな骨盤内リンパ節転移が確認された症例での検討を行った.Templateは8μのホルマリン包埋切片からDEXPATを用いて得られた上清を使用した.8例のリンパ節転移陽性例の原発巣から,6例に16型HPVを,2例に18型HPVを検出した.そこで次に,同一症例の組織学的陽性リンパ節からのHPV検出を試みたところ,Type specific primerとprobeを用いたPCR-Southern法により,組織型に関わらず,また16,18いずれの場合も原発巣と同型のHPVを転移リンパ節から検出した.
そこでつぎに,広汎性子宮全摘術が完遂された子宮頸癌IbおよびIIb期症例のうち,組織学的にリンパ節転移陰性と診断されたにもかかわらず,その後,再発あるいは癌死に至った症例での検討を行った.原発巣のHPVは,1例のみ18型で,残り9例はすべて16型であった.PCR-Southern法により,10例中9例に原発巣と同型のHPVをいずれかの骨盤リンパ節から検出した.またこれらの症例では,HPVが検出されたリンパ節でのさらに詳細な病理組織検索を行ったが,やはり組織学的転移は確認し得なかった.これら10例中,組織型別では小細胞癌が3例と比較的頻度が高く,早期の子宮外伸展と関連深く思われた.また,10例中8例はリンパ節転移陰性との病理診断を受けて,標準的な腔内照射のみしか行われておらず,骨盤リンパ節でのHPV DNA検出による子宮頸癌再発リスクの予知が可能となれば,このような症例に,術後外照射や全身化学療法などの個別化治療を行うことにより予想外の不幸な転帰を減少させることが可能であると思われた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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