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周産期における誘導型一酸化窒素合成酵素の局在と発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671922
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

飯田 幸雄  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (00222810)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード妊娠ラット / エンドトキシン / リボポリサッカライド(LPS) / 一酸化窒素合成酵素
研究概要

[目的及び方法]周産期における誘導型一酸化窒素合成酵素(inducible nitric oxide synthase ;iNOS)の挙動については現在のところ不明である。そこで妊娠ラットにエンドドキシンを投与し、諸臓器における組織学的変化とiNOSの発現の有無を検討した。13週齢の非妊娠および妊娠ラット(SD)(妊娠18日目)にlipopolysaccharide[LPS(E.coli;O55,B5)]を0〜20mgを尾静脈より投与し、50%致死量(LD_<50>)を検討した。また同妊娠ラットに対し非妊娠時体重(kg)あたりLPS4mg(mg/b.w.)を投与し5時間後、肝、腎および胎盤の各臓器を摘出した。各臓器をhomogenizeしたのち超遠心後、可溶分画より2',5'-ADP agaroseにてNOS部分精製分画を描出した(ADP pool)。各臓器よりのADP poolを7.5%SDS電気泳動(SDS-PAGE)にて分離した。nylon membraneに転写しiNOSに対する抗体を一次抗体としてwestern blottingを行いiNOSの発現の有無を検討した。[結果]非妊娠および妊娠ラットのLPSに対するLD_<50>はそれぞれ11mg/b.w.,1.3mg/b.w.であった。妊娠群の肝臓は、非妊娠群と比較してグリソン氏鞘を中心としたより広範な出血性壊死を認め、腎臓でも尿細管壊死が著明であった。LPS投与群妊娠ラットの肝臓、腎臓、ならびに胎盤においてSDS-PAGE上、分子量130kDaの誘導型蛋白が出現した。この蛋白はiNOSに対する抗体に反応した。[結論]妊娠時にはLPSに対する感受性が著しく増加し、低濃度のエンドトキシンでも致死的である事が示唆された。また同時に、妊娠ラットにおいてLPSを投与することにより肝、腎および胎盤の多臓器においてiNOSが発現することが判明した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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