| 研究課題/領域番号 |
08671932
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
産婦人科学
|
|---|
| 研究機関 | 東海大学 |
|---|
研究代表者 |
篠塚 孝男 東海大学, 医学部, 助教授 (30110901)
|
|---|
| 研究分担者 |
長村 義之 東海大学, 医学部, 教授 (10100992)
村松 俊成 東海大学, 医学部, 助手 (90266437)
宮本 壮 東海大学, 医学部, 助手 (60209947)
村上 優 東海大学, 医学部, 講師 (00190893)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
| 研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
| 配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
|---|
| キーワード | 上皮性卵巣癌 / 大量化学療法 / 自家骨髄移植 / 末梢血幹細胞移植 / 長期予後 / 超大量化学療法 / 卵巣癌 |
|---|
| 研究概要 |
進行・難治性の表層上皮性卵巣癌に対し、長期予後成績の改善を求めて我々が行ってきた自家造血幹細胞移植併用大量化学療法により以下のような成績が得られた。
【研究対象及び方法】対象は上皮性卵巣癌105例で、大量化学療法のレジメンはシクロホスファミド1600〜2400mg/m^2+アドリアマイシン80〜100mg/m^2+シスプラチン100〜150mg/m^2の2コース投与法とカルボプラチン900〜1500mg/m^2+シクロホスファミド3000mg/m^2で、自家骨髄移植は大量化学療法後48時間に、末梢血幹細胞移植は72時間後に行った。
【成績】これらの臨床進行期別にみた5年・8年生存率は、I期(13例):92.3%・92.3%、II期(12例):73.3%・73.3%、III期(46例):58.1%・48.8%、IV期(19例):33.7%・33.7%、再発難治例(15例):37.5%・37.5%となった。同様に無病生存率をみると、I期:92.3%・92.3%、II期:73.3%・73.3%III期:35.7%・31.7%、IV期:22.6%・22.6%、再発難治例:31.0%・31.0%となった。III・IV期の進行例65例につき、大量化学療法前の残存腫瘍径の大きさ別に5年生存率をみると0-0.5cm群(35例):74.3%、0.6-2cm群(13例):30.8%、〉2cm群(17例):22.6%と、大量化学療法では、大量化学療法施行前の手術にてoptimal surgeryが得られた症例に対しては著明な長期予後成績の改善が得られることが判明した。組織型別にみると,粘液性腺癌・明細胞腺癌群は他の組織型の群に比べ、有意に不良な長期予後成績となった。
【今後の展開】末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法の次のステップとして、卵巣癌に対し有効な薬剤として本邦でも使用可能となったパクリタキセルを含む多剤併用療法を現在検討中である。
|
