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抗精子抗体産生に関与する免疫遺伝的背景の解明特にHLA遺伝子との関連の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08671940
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

辻 芳之  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60148658)

研究分担者 満尾 瑞  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30258157)
柴原 浩章  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (80206143)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードautoimmunity / antisprem antibody / HLA-DR / HLA-DQ / infertility / sperm / sperm immobilizing antibody / contraception / HLA / Autoimmune disease / Infertility / Anti Sperm antibody / Sperm
研究概要

精子不動化抗体以外に不妊症の原因が見あたらない不妊症患者36人についてHLA-DRB1,HLA-DQB1及びHLA-DQA1遺伝子の型を決定した。
統計処理の対象として、第11回国際組織適合抗原Work Shopでみとめられた正常日本人(Wajinn)の遺伝子頻度を用いた。その結果、精子不動化抗体を持った不妊症患者でHLA-DRB1^*0901に日本人集団に対してp<0.0085と強い有意な頻度上昇がみられ、またHLA-DRB1^*1501においても、有意な頻度上昇を認た(p<0.025)。しかしそれ以外の遺伝子頻度には一般の日本人集団頻度と比べて有意な違いのあるものは認められなかった。
HLA-DQB1遺伝子については、HLA-DQB1^*0303に有意な頻度上昇(p<0.0018)がみられ、またHLA-DQB1^*0602においても、有意な頻度上昇(p<0.0089)を認めた。これら以外の遺伝子頻度には一般頻度と有意な違いのあるものは認められなかった。
HLA-DQA1は、いずれの遺伝子も一般日本人とのそれと有意差は認められなかった。
この結果、haplotype,HLA-DRB1^*1501-DQA1^*301-DQB1^*0602とHLA-DRB1^*0901-DQA1^*301-DQB1^*303をもったヒトが精子不動化抗体の疾患感受性が高いことがわかった。
日本人において、精子不動化抗体の疾患頻度がCaucasianよも高いことが指摘されているが、この研究で明らかになった2つのHLA haplotypeについて、HLA-DRB1^*1501-DQA1^*301-DQB1^*0602はCaucasianに比して特に高くないが、もう一方のHLA-DRB1^*0901-DQA1^*301-DQB1^*303は他民族に比べて特異的に高いことより考えて、日本人の精子不動化抗体の頻度がCaucasianに比し高い原因でないかと推定される。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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