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小児の人工内耳適応決定のための電気刺激ABR

研究課題

研究課題/領域番号 08671956
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

麻生 伸  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (80134120)

研究分担者 渡辺 行雄  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (10108037)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード人工内耳 / 電気刺激ABR / 岬角電気刺激検査 / 術前検査
研究概要

前年度の研究によって電気刺激の安全性と刺激レベルに関しては問題のないことが判った。これはノート型コンピュータの内蔵のカード型D/A,A/Dコンバータによって岬角刺激検査を行う成人に自覚域値とUCLの間のレベルで電気刺激し、EABRを記録することに成功したものである。しかし、電気刺激が雑音となって反応波形に加わるために、充分な反応が得られない点、反応が得られても域値の決定が困難である点などが問題点として残った。また、電気刺激の前に音響刺激によって無反応あるいは仮反応であることを確認する必要がある。とくに小児では低音域で残聴があるか否かを確認するために音響出力の校正を十分に行う必要がある。この二点のうち、まず前者の対策として、測定装置(自家開発)のプログラムで雑音を除去する、刺激方法を工夫する(電極の構造など)、前置増幅器を新たに開発設置する、などを検討した結果、プログラムで除去可能であり、同時に刺激方法を双極刺激にすることで安全性も高まることが判明した。既に成人症例で実行し、雑音除去に成功した。小児の術前検査で最も問題になるのは正確な聴力域値決定と岬角電気刺激検査の施行である。域値決定の方法はゴルフクラブ型電極を使用した蝸電図を施行すれば良いことは既に発表済みである。しかし、短音の出力校正が正確である必要があり、今回これを再検討した。聴力正常成人の短音刺激の域値を求め、当科で開発したシステムにおける0dBを決定した。今後はこれを実際の人工内耳埋め込み手術を予定している小児に実施する予定であるが、本邦においては医学的、社会的な事情が小児の人工内耳手術の適応を広める方向に進んでおらず、早急にこの点に関して議論を深める必要がある。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 武田清一 麻生伸 渡辺行雄: "聴性誘発反応のコンピュータ処理" Audiology Japan. 39. 527-528 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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