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内耳における低分子G蛋白質ならびにNa,K,Cl共輸送の局在

研究課題

研究課題/領域番号 08671959
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

水田 邦博  浜松医科大学, 医学部, 講師 (30174022)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード内耳 / G蛋白質 / Na,K,Cl共輸送 / 免疫電顕
研究概要

はじめに:聴覚の感覚器(コルチ器)は蝸牛管の中にあり高K液に満たされている。この高K状態は感覚細胞が活動しやすいためと考えられ、血管状を中心とする蝸牛管をとり囲む細胞群がこれを作り出しているとされている。これらの細胞群にイオンチャネルやATPaseなどの蛋白が存在することは以前より報告されていたが、最近の分子生物学の発達にともない高Kを作り出す新たなる分子やその調節に関わる分子の報告が近年急増している。この研究の目的は高Kに対してのNa,K,Cl共輸送と調節に関わるG-protein,Gsと低分子G-proteinの内耳における局在について検討することである。
方法:Wistar系ラットを用いた。内耳を通常の方法でLowicryl K4Mに低温包埋し、超薄切片をニッケルグリッドにひろった。まず切片を1% bovine serum albumin/PBSに浸し、抗体は抗GsαサブユニットC末端デカペプタイド抗体(5μg/ml)(Dr.Simonds,NIDDK,NIH,Bethesda)と抗Na,K,Cl共輸送抗体(Dr.Turne,NIH,Bethesda)を用いた。overnight、4℃で反応させ、洗浄の後、二次抗体(15nm金コロイド標識抗ウサギIgGヤギ抗体)を1時間室温で反応させた。二重染色のあと電顕下に観察した。コントロールは一次抗体の代わりに正常ウサギIgGを用いた。
結果と考察:Gsは前庭では主に暗細胞の側底膜に認められた。前庭暗細胞ではadenylyl cyclase(AC)の存在の報告があり(Zajic et al.,Hear.Res.10:249-261,1983;Ferrary et al.,Acta Otolaryngol.111:281-285,1991)、Gsはこれらの細胞でACと共存しなんらかのsignal伝達に関与していると予想された。Na,K,Cl共輸送は蝸牛管側壁では血管状辺縁細胞の側底膜にあり蝸牛管の内リンパのイオン組成、高K、低Naを維持するために働いていると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mizuta K,Adachi M,Iwasa KH.: "Ultrastructural localization of the Na-K-Cl cotransporter in the lateral wall of the rabbit cochlear duct" Hearing Research. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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