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視覚誘発電位を用いた緑内障眼の青錐体の感度測定

研究課題

研究課題/領域番号 08672007
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

村山 耕一郎  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (00219891)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード緑内障 / VECP / 青錐体
研究概要

心理物理学的手法を用いて青色感度を測定した報告では、中心窩近傍の青錐体系視感度では潮崎分類で□a期より進行した症例では異常を呈するが、早期では正常範囲であった。また中心視野25°以内で検査を行うと、いわゆる高眼圧症ならびに早期緑内障で青錐体系の障害が認められたと報告している。
本研究では緑内障眼および高眼圧症眼に対し、白色背景光と黄色背景光下で460nm(青色),540nm(緑色),640nm(赤色)の3種の刺激光をガンツフェルト刺激にて視覚誘発電位を記録し、他覚的検査法にて検討した。視覚誘発電位の振幅には個人差があるため、短波長領域での変化を調べるために3種の刺激光の刺激強度の相対値を算出し、比較検討を行った。その結果、白色背景光下では緑内障眼および高眼圧症例で記録された視覚誘発電位には、正常と比較して差は認められなかった。一方、黄色背景光下では青(460nm)の刺激に対する反応が、緑(560nm),赤(640nm)の刺激に対する反応に比べて有意に低下していた。
すなわち黄色背景光を用いて全視野刺激にて青(460nm)、緑((560nm),赤(640nm)の3種類の刺激光を用いVECPを記録し、刺激強度の相対値を比較することで緑内障および高眼圧症の群で短波長の反応に有意な低下を証明することができた。このことより1)VECPは緑内障初期の変化をとらえるのに有用である2)緑内障の初期では、中・長波長に比較して短波長側に低下が認められることが示唆された。
本実験は高眼圧症および緑内障初期の症例のみの検討であるが、より進行した症例では短波長側がさらに低下することが考えられ、今回しめした症例の今後の変化とともに、緑内障の病期による違いについてもさらに検討が必要と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Murayama K,Kawabata W et al: "Short-wavelength sensitivity determined by visually evoked cortical potentials in glaucomatous eyes" Invest Ophthalmol Vis.Sci. 37(in Suppl). S510- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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