研究課題/領域番号 |
08672089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
若月 英三 昭和大学, 歯学部, 教授 (90085738)
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研究分担者 |
近藤 信太郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (60186848)
新井 真人 昭和大学, 歯学部, 助手 (60212601)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | Sundadont / Sinodont / 顔面形態 / モアレ縞 / 女性 / 日本人 / フィリピン人 / 三次元 / sundadont / sinodont / モアレ稿 |
研究概要 |
本研究では、軟組織を含めたモンゴロイドの形態的な情報を提供することを目的として、Sundadontに属するフィリピン人とSinodontに属する日本人の顔面の形態をモアレ縞法を用いて三次元的に計測.分析しその人類学的特徴を統計学的に比較検討した。 Sundadontとしてフィリピン人女性を、Sinodontとして日本人女性を被検者とした。フィリピン女性はタガログ語を母語とするマニラ市内および近郊在住の女性17-38歳の成人70名を、日本人女性は昭和大学歯学部の14-24歳の女性70名をそれそれ被検者とした。 Fujinon Moire Camera FM-3013を使用して、眼耳平面を基準に被検者の正面方向からmoire間隔が2mmになるようにモアレ写真を撮影し、フィルムを増感現像後約10倍に拡大したものをトレースした。Martin、嘉村を参考に写真上に、15点の基準点に基づいた全34項目をノギスで計測した。深さについては、左外眼角点を通るモアレ縞を0とし、各基準点までのモアレ本数×2mmとした。各項目間について統計学的に検討を加えた。 結果:日本人女性は、相対的にも絶対的にも中顔面部が広く長く鼻も長い。フィリピン女性は、相対的にも絶対的にも?が長く鼻が広く口唇が大きく厚く突出している。口唇が大きく厚く前方に突出するという特徴はネグロイドに認められ、南方的な適応と思われる。外鼻の形態は、すでに吉田らによって報告されているように、フィリピン人は鼻翼幅が大きく、南方的な形態を呈していることが報告されている。このように南方系の特徴が多く認められた。これに対し、日本人の女性の特徴は、渡来系弥生人の流れを汲む埴原の日本人二重構造論によるSinodont系に属する現代日本人を現しているものであろうと思われる。
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