研究課題/領域番号 |
08672119
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森田 育男 東京医科歯科大学, 歯学研究科, 助教授 (60100129)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | プロスタグランディン / PGE2 / COX / 破骨細胞形成 / PTH / VEGF / 血管新生 / プロスタグランジン / COX-2 / 破骨細胞 / ビタミンD_3 |
研究概要 |
骨吸収因子ばかりでなく骨形成因子としても注目をあびているプロスタグランディンE2を作る酵素は、プロスタグランディンH2合成酵素(COX)であるが、最近この酵素に、COX-1とCOX-2のアイソマ-が存在することが明らかとなった。そこで、これらCOXアイソマ-の骨代謝における役割の解明を行なった。その結果、IL-1などのサイトカインによる骨吸収作用は、IL-1が骨芽細胞に働きCOX-2のmRNAレベルを上昇させ、その結果としてPGE2産生に伴う破骨細胞数の増加によるものであることが明らかとなった。一方、従来PG合成とは関係がないと考えられてきたIL-6、PTH、ビタミンD3などの破骨細胞形成もCOX阻害剤で抑制されることが明らかとなり、その機序の解明が必須であった。そこで本研究において、私が開発した破骨細胞形成系のような混合細胞培養系においても個々の細胞のCOX活性を生きたまま測定できる計(1995年 Biochemistry)を応用して、その機序の解明を行なった。その結果、破骨細胞前駆細胞の破骨細胞への文化にはCOX-2の発現が必須であり、このCOX-2を抑制することによりすべての破骨細胞形成促進因子の効果がなくなることが明らかとなった。さらに骨形成系におけるPGE2の役割を解明する目的で、PGE2の投与を行なったところ新生骨への血管新生が促進することが明らかとなった。そこで、その作用点を調べたところ、COX-2で産生されたPGE2が血管新生因子であるVEGFの産生を促進することが明らかとなった。今後、さらにこの骨形成系でのPGE2の役割い関して検討を加えるつもりである。
|