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軟骨組織におけるRGD構造を持つコラーゲン結合蛋白(RGD-CAP)の発現と機能

研究課題

研究課題/領域番号 08672126
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関広島大学

研究代表者

能城 光秀  広島大学, 歯学部, 助教授 (00144858)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードコラーゲン / インテグリン認識部位 / 軟骨基質 / クローニング / 軟骨組織培養 / 細胞接着
研究概要

本研究は,コラーゲンと細胞の相互作用を仲介する蛋白としてのRGD-CAPの役割探求を目的としており,今年度までに以下のことを明らかにした。
(1)ニワトリ胸骨軟骨cDNAライブラリーからRGD-CAPの完全長cDNAを単離し,全塩基配列を決定した。ニワトリRGD-CAPのcDNAは680個のアミノ酸に翻訳され,4つの繰り返し構造を持ち,またC端近傍にはインテグリン認識部位であるRGD配列が存在した。
(2) cDNAを発現ベクターpET-28に組み込み、大腸菌を形質転換した後、RGD-CAP蛋白を発現させ,それを精製後、マウスに免役し抗体を作製した。
(3)この抗血清を用いたWestern blot法によってニワトリ胸骨軟骨培養細胞について調べた結果、Conditioned Medium中でのRGD-CAP量はTGF-β添加により経時的に増加し,先にブタ軟骨細胞で観察されたTGF-βによるmRNAの増加と一致した。ニワトリ胚の頚椎において軟骨が分化する過程でRGD-CAPは基質形成層から肥大層にかけて多く分布していた。
(4)ウサギ胸骨軟骨細胞培養Conditioned Mediumをrecombinant RGD-CAP-カラムにかけ,4M尿素での溶出画分に含まれる蛋白質の分子量およびアミノ末端配列を解析したところ,コラーゲン以外にもオステオネクチンに結合することが示唆された。
(5) recombinant RGD-CAPをコートしたシャーレ上にウサギ関節軟骨細胞を播種し、伸展に対する影響と初期接着に対する影響を検討したところ,軟骨細胞の伸展及び初期接着は促進された。また,I型、II型,III型,V型コラーゲンの共存はRGD-CAPの作用を増強した。これらの作用はEDTAで阻害され、2価の金属イオンにより亢進し,RGD-CAPの細胞接着及び細胞伸展促進作用はインテグリンを介すると推察された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nakamura, S.et al.: "Enhancement of SPARC/Osteonectin Synthesis in Arthristic Cartilage, Its Increase Levels in Synovial Fluids from Patients with Reumatoid Arthritis, and Regulation by Growth Factors and Cytokines" Arthritis and Reumatism. 39. 539-551 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshida, Y.et al: "Sterol 14-Demethylase P450 Activity Expressed in Rat Gonads : Contribution to the Formation of Mammalian Meiosis-Activating Sterols" Biochem.Biophys.Res.Commun.223. 534-538 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Jikko, A.et al.: "Effects of Cyclic Adenosine 3',5'-Monophosphate on Chondrocyte Terminal Differentiation and Cartilage-Matrix Calcification" Endocrinol.137. 122-128 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Aoyama, Y.et al.: "Sterol 14-Demethylase P450 (P45014DM) is One of the Most Ancient and Conserved P450 Species" J.Biochem.119. 926-933 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Hashimoto, K.et al.: "Characterization of a cartilage-derived 66-kDa protein (RGD-CAP/ βig-h3) that binds to collagen" Biochem.Biophys.Acta. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Okimura, A.et al.: "Cartilage-Matrix Protein (CMP) Synthesis is Enhanced in Arthritic Cartilage" Arthritis and Reumatism. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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