研究課題/領域番号 |
08672128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
江口 貴文 徳島大学, 歯学部, 助手 (90263847)
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研究分担者 |
石田 甫 徳島大学, 歯学部, 教授 (70028364)
石川 康子 徳島大学, 歯学部, 助教授 (40144985)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 耳下腺 / アミラーゼ分泌 / 感作 / 脱感作 / β-作動薬 / GTP結合蛋白質 / 抑制性GTP結合蛋白質 / りん酸化 |
研究概要 |
私共はラット耳下腺をβ-作動薬であるイソプロテレノール(IPR)による前処理時間の僅かの差によってこの耳下腺からのβ-作動薬によるアミラーゼ(A)分泌に感作あるいは脱感作現象が誘導される実験系を確立し、これらの現象の誘導に抑制性GTP結合蛋白質(Gi)の機能の変化が密接に連関していることを明らかにして来た。また、Giはりん酸化されると百日咳毒素によるADP-リボシル能が抑制され、脱りん酸化されると逆にこの細菌毒素によるADP-リボシル化能が促進されることも明らかにして来た。そこで、本研究はこの実験系を用いてβ-作動薬による刺激情報の細胞内伝達機構におけるクロストークの分子機構を研究実施計画に従って実施し、下記の成果を得た。 (1)Giのりん酸化機構 ラット耳下腺細胞膜より抗Gi2α抗体(AS/7)を用いて得た免疫複合体はprotein kinase A(PKA)によって著しくりん酸化され、このりん酸化部位はセリン及びスレオニン残基であった。 (2)りん酸化酵素活性の変動とA分泌の感作・脱感作現象 上記実験系を用いて耳下腺組織のPKA活性をkemptideを基質として調べた結果、A分泌の感作時にはPKA活性の著しい上昇が認められたが、脱感作時にはPKA活性は全く変動しなかった。 (3)脱りん酸化酵素活性の変動とA分泌の感作・脱感作現象 上記実験系を用いて耳下腺組織に存在する種々ののprotein phosphatase(PP)活性を[^<32>P]phosphorylase a を基質に、各種濃度のokadaic acidを用いて調べたところ、A分泌の脱感作時にのみPP-2A活性の著しい上昇が認められた。A分泌の感作時にはPP-2A活性は全く変動しなかった。
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