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口腔内連鎖球菌の産生する骨芽細胞障害因子の精製とその病原性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672149
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 研一  千葉大学, 医学部, 教授 (40009139)

研究分担者 三宅 眞実  千葉大学, 医学部, 助手 (10251175)
野田 公俊  千葉大学, 医学部, 教授 (60164703)
丹沢 秀樹  千葉大学, 医学部, 講師 (50236775)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードStreptococcus mitis / 慢性下顎骨骨髄炎 / 骨芽細胞 / cytotoxic
研究概要

慢性下顎骨骨髄炎の起因菌であるStreptococcus-mitis-JK09株の病原因子を検討したところ、菌体破砕物(以下、lysate)中にラット骨肉腫由来培養骨芽細胞C5.8Hの形態変化を引き起こし、細胞障害を起こす活性(以下、障害活性)が存在することを見いだし、この活性を担う物質(以下、TOX)の性状を検討すると共に、その精製を試みた。
障害活性は60℃30分の加熱処理、及びトリプシン処理で失活することより、TOXは易熱性のタンパクであることがわかった。限外濾過膜の通過性から推定したTOXの分子量は100,000以上であった。粗製製標品(lysate)中のTOXは4℃においても容易に失活し、障害活性を安定に保つためには4mM以上の濃度のEDTAによって蛋白分解酵素を不活化することが重要であることがわかった。また、TOXは共存する他の蛋白質との凝集傾向が示唆されたため1M尿素存在下でその精製方法を検討したところ、硫酸アンモニウムによる塩析法、陰イオン交換樹脂(DEAE-Sephacel)、疎水性樹脂(Phenyl-Sepharose)、ハイドロキシアパタイトゲル、ゲル濾過樹脂によって効率的に共存蛋白と分離できることがわかり、これらの方法を組み合わせることでTOXが精製できると期待している。尚、ゲル濾過法により推定したTOX分子量は約150,000であった。
C5.8H細胞はTOXの作用後約18時間で細胞の偏平化、萎縮が認められ、TOXがcytotoxicな作用を有していることが示唆された。
口腔内より分離した別のS.mitis菌株について同様の障害活性を検討したところ、障害活性の認められない菌株が存在することより、TOXがこの症例にみる症状の発現に何らかの役割を担っていた可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤研一: "Streptococcus mitisの骨芽細胞障害性因子の菌株による産生性の差異について" 日本細菌学雑誌. 52・1. 283- (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤研一: "A cytopathic effect of the heat-lablile substance derived from streptococcus mitis on cultured osteoblastic cells" Jpn.J.Med.Sci.Biol.,. 49・5-6. 264-265 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤研一: "慢性硬化性下顎骨骨髄炎より分離したStreptococcus mitisの骨芽細胞障害性因子" 日本細菌学雑誌. 51・1. 298- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤研一: "難治性下顎骨骨髄炎より分離したStreptococcus mitisの起病性の検討" 日本細菌学雑誌. 50・1. 162- (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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