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口腔病変におけるウィルス感染のパラフィン切片上ポリメラーゼ連鎖反応による検出

研究課題

研究課題/領域番号 08672153
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関新潟大学

研究代表者

鈴木 誠  新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (50107778)

研究分担者 朔 敬  新潟大学, 歯学部, 教授 (40145264)
木村 信  新潟大学, 歯学部, 助手 (80251825)
程 くん  新潟大学, 歯学部, 助手 (40207460)
福島 祥紘  新潟大学, 歯学部, 助教授 (00018631)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード口腔 / 唾液腺 / EBウィルス / ヘルペスウィルス / サイトメガロウィルス / PCR / in-situ PCR / in-situハイブリダイゼーション
研究概要

唾液腺炎、口内炎、乳頭腫、白板症、扁平上皮癌など、口腔領域の疾患の発生にウィルスの関与が想定されるものは決して少なくないのであるが、日常の病理検査では、実際にこれらのウィルス感染が確認されることはなかった。そこで、われわれは、通常のパラフィン切片で、高速度かつ簡便に各種ウィルス感染を検出して、口腔疾患におけるウィルス感染の実態を把握したいと考えた。
検索対象としたウィルスは、エプスタイン・バ-ウィルス(EBV)、ヒトパピローマウィルス(HPV)各種タイプ、サイトメガロウィルス(CMV)、単純ヘルペスウィルス(HSV)および6B型ヘルペスウィルス(HHV6)、ムンプスウィルス(MV)で、ひろく腫瘍性および炎症性疾患をスクリーニングした。方法は、既知の遺伝子情報から、プライマーを設計し、通常のPCRをおこない、また、DNAプローブあるいはRNAプローブを作製してin-situハイブリダイゼーション(ISH)をおこなった。さらに切片上でPCRをおこない、それぞれの産物に対するプローブを用いてISHで検出した。
この結果、唾液腺リンパ上皮腫でEBV、多発性潰瘍をともなう口内炎でHSV、唾液腺炎でCMVのそれぞれの感染細胞とPCR陽性シグナルが確認できた。唾液腺リンパ上皮腫では、原発巣と転移リンパ節を比較して検索をおこなったところ、ISHで検出できない症例でもPCRによってその感染を同定できることが判明した。したがって、検出感度としてはPCRがISHより優れてることを確認できた。しかし、本研究課題では最終的に切片上ポリメラーゼ連鎖反応(IS-PCR)をめざしたが、この方法では陽性シグナルを得ることができなかった。さまざまな条件設定をおこなったものの、不成功の原因は特定できなかった。しかし、パラフィン切片という条件では増幅したDNA断片を細胞核内に係留することができないことの可能性が高いものと推定された。今後は、新鮮材料の凍結切片あるいは塗沫細胞によって実験をおこない、パラフィン切片への応用を確実にする方法を模索する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Saku T et al.: "Epstein-Barr virus infection in salivary lymphoepitheliomas in China." Journal of Oral Pathology & Medicine.25. 270- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Saku T,et al.: "EBV infection in salivary lymphoepitheliomas in China." Proceedings of the 2nd China-Japan Joint Conference on Oral Biology. 62-64 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 朔敬他: "中国の唾液腺リンパ上皮腫におけるEBウィルス感染." 日本病理学会会誌. 85. 149- (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Takagi R,et al.: "Squamous cell carcinoma in the maxilla." Journal of Oral Maxillovacial Surgery. 54. 112-115 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 菊原智恵他: "Hand-Schuller-Christian病治癒後の一症例の歯科的所見." 小児歯科学雑誌. 34. 1308-1315 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Nishikawa S,et al.: "Dentigerous cyst with two impacted teeth." Oral Medicine & Pathology. 1. 60-62 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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