研究課題/領域番号 |
08672171
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
橋本 光二 日本大学, 歯学部, 助教授 (90139197)
|
研究分担者 |
篠田 宏司 日本大学, 歯学部, 教授 (80059451)
岩井 一男 日本大学, 歯学部, 講師 (80151702)
新井 嘉則 日本大学, 歯学部, 助手 (20212607)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 歯科 / 放射線 / コンピュータ断層 / 障害陰影 / 多軸 / 3次元 |
研究概要 |
近年、歯科インプラントの普及により、精密な3次元画像が必要とされるようになった。しかし、口腔内に金属補綴物がある場合は偽像が発生し、精密な画像を得ることを困難にする場合があった。 これは、XYZ軸を仮定し、3D-CT像を得るための投影データを、Z軸を唯一の回転中心とした投影データから再構成したとき、X線完全吸収体がある場合に投影データの欠損が生じ、大きな偽像を発生させるためであった。 そこで、本研究では、投影データの欠損を補完し、精細な画像を得るために、Z軸を中心とした投影データに、回転軸を傾斜させたときの投影データを複数加えることを試みた。 実験装置はX線管球・ターンテーブル・ICCDカメラ・画像再構成用コンピュータから構成されている。この画像再構成用コンピュータは、128MBのメモリー・2GBのHDD・Pentium120Mhzから構成されている。また、再構成プログラムはc++を使用して、独自に開発した。一回の投影データは約120MBであった。 金属を含む被写体をこの装置のターンテーブルの上にのせて撮影し投影データを収集したのちに、被写体を傾斜させてから、再び投影データを収集した。これらのデータから、画像再構成を行った。 結果、回転軸を傾斜させ、複数回投影データを収集し、画像再構成することで金属による障害陰影を大幅に軽減できることが確認できた。画像再構成時間は60分程度であった。 今後、計算時間の短縮・複数回による被曝線量の問題を解決できれば、実用化が見込まれた。
|